※アメリカ疾病予防管理センター(CDC)による最新のワクチン接種完了者に関する推奨事項はこちらをご覧ください。
アメリカでは2020年12月から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種が開始されました。2021年3月11日、バイデン大統領は2021年5月1日までに全成人をワクチン接種対象者にするよう州に指示することを表明しました(※「5月1日までに全成人をワクチン接種対象に、バイデン氏が州に指示へ」・『CNN.co.jp』2021年3月12日)。
ワクチン接種が進んだことを受け、2021年3月8日、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が、ワクチン接種完了者(fully vaccinated people)の屋内での面会に関する新たなガイダンス「ワクチン接種完了者に対する公衆衛生上の暫定的な推奨事項」を発表しました。新たなガイダンスでは、ワクチン接種完了者同士はマスクを着用せずに、室内で会うことができることなどが含まれています(※更新されたガイダンスはこちらをご覧ください)。
ワクチン接種完了者に対する公衆衛生上の暫定的な推奨事項
※以下はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の「ワクチン接種完了者に対する公衆衛生上の暫定的な推奨事項」(Interim Public Health Recommendations for Fully Vaccinated People)March 8, 2021の「Key Points」の翻訳である。
このガイダンスは、ワクチン接種完了者を対象とする最初の公衆衛生上の推奨事項であり、新型コロナウイルス感染症のコミュニティにおける広がりのレベル、ワクチン接種完了者の割合、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関して急速に進展する科学的知見に基づき、更新、拡大される予定である。
このガイダンスにおいて、ワクチン接種完了者とは、2回接種のワクチンの場合、2回目の摂取から2週間以上経過した人(ファイザー−ビオンテック、モデルナ)、1回接種のワクチンの場合、摂取から2週間以上経過した人(ジョンソン・エンド・ジョンソン/ヤンセン)のことである。
以下の推奨事項は、医療機関以外の環境に適用される。・・・・・・
■ワクチン接種完了者は以下を行うことができる。
- ワクチンを完全接種した他の人と、マスクを付けたり物理的な距離を置いたりすることなく、屋内で面会することができる。
- ワクチン未接種者とでも、単一の世帯の人で(single household)、新型コロナウイルス感染症が重症化するリスクが低い人とであれば、マスクを付けたり物理的な距離を置いたりすることなく、屋内で面会することができる。
- ウイルスに暴露したことが判明しても、自覚症状がなければ隔離(quarantine)や検査をしなくてもよい。
■現在のところ、ワクチン接種完了者は引き続き以下を行うべきである。
- 公共の場においては、よくフィットしたマスクの着用や物理的な距離をとるなどの予防措置をとる。
- 新型コロナウイルス感染症が重症化するリスクが高まっているワクチン未接種者と面会する場合、または、新型コロナウイルス感染症が重症化するリスクが高まっているワクチン未接種者と同居している人と面会する場合は、マスクを着用し、物理的な距離をとり(practice physical distancing)、その他の予防策を遵守する。
- 複数世帯(multiple households)のワクチン未接種者と面会する場合は、マスクを着用し、物理的な距離を保ち(maintain physical distance)、その他の予防策を講じる。
- 中規模・大規模の集まりを避ける。
- 新型コロナウイルス感染症の自覚症状がある場合は検査を受ける。
- 雇用主が定めるガイダンスに従う。
- CDCや保健局が定める旅行の要件や推奨事項に従う。
(翻訳ここまで)
(更新:2021年4月28日)