新しい共同体とメディア・伴走者としての専門家:佐々木俊尚『そして、暮らしは共同体になる。』を読んで
佐々木俊尚氏の 『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ 2016年)を読みました。 佐々木氏は、二十世紀には「大衆消費社会の中で成り上がり、お金持ちを目指す「 上へ、上へ」という上昇志向」、「大衆消費社会...
佐々木俊尚氏の 『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ 2016年)を読みました。 佐々木氏は、二十世紀には「大衆消費社会の中で成り上がり、お金持ちを目指す「 上へ、上へ」という上昇志向」、「大衆消費社会...
2019年5月31日(金)、大阪市東淀川区にある「下新庄さくら園」というコミュニティ・カフェを訪問しました。大学院の頃、調査などでお世話になってきた場所です。 「下新庄さくら園」は大阪府の府営住宅における「ふれあいリビン...
佐藤寛氏の「農村開発における「モデル」アプローチの意味−ライブリフッド・アプローチと生活改善アプローチ−」(『開発と農村:農村開発論再考』日本貿易振興機構アジア経済研究所 2008年)という文章を読みました。 佐藤氏は、...
写真は、岩手県大船渡市盛町で「小さな土鈴館」を開いておられた方が造られた土鈴(どれい)。岩手にちなみ、椀子そばの形をしています。直径約4cm、高さ約7.5cmの円筒形で、上部に麺が付いています。麺は、鹿の皮で作られている...
東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市。先日、陸前高田市を通りかかりましたので復興の進捗状況をご紹介します。 BRT大船渡線の陸前高田駅。付近にはスーパーマーケット、ドラッグストア、各種専門店、私立図書館...
少し前、写真家の方に、撮影した写真をお見せする機会がありました。写真家の方からは、背中が写っている写真が多いとのコメントをいただきました。コメントの通り、確かに背中が写っているものが多いことに気づきます。 この話を聞いて...
哲学者の鷲田清一氏は『語りきれないこと:危機と傷みの哲学』(角川学芸出版 2012年)の中で、「時間をあげる」ことという話をされています。 「他人に時間を拘束されるのは、人間にとってもっとも苦痛なことです。そういう大事な...
居場所は、元々は物理的な位置を意味する言葉でしたが、1980年代になると学校に行かない・行けない子どもとの関わりで使われるようになりました。その後、居場所は様々な場面で使われ、居場所をキーワードとする地域の場所が開かれる...
精神科医の斎藤環氏は、「「親密さ」のアフォーダンス」(『建築雑誌』2014年6月号)という記事の中で、「ひきこもり者のためのデイケア空間」における親密さはどう醸成し得るのについて書かれています。2014年と、少し前に書か...
専門家が計画、設計、施工し、建物が完成する。人々はその建物を利用し始めたり、その建物で住み始めたりする。建物を作るプロセスを考える時、当たり前のようにこう考えてしまうことがあります。けれども、建物はこうした当たり前が揺さ...