『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウンの人口(2013年)

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千里ニュータウンの人口はこれまでにも何度かご紹介してきましたが、新年ということで、改めて千里の現状をご紹介したいと思います。

千里ニュータウンは人口15万人の街として計画されましたが、計画された人口に達することはなく、ピークの人口は1975年の国勢調査時点の12万9,860人。住戸数については、当初計画されたのが3万7,330戸。2005年の国勢調査時点まではほぼ計画通りの住戸数でしたが、2010年の時点ではマンションの建て替えで住戸数は増加していることがグラフから読み取れます。

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一世帯当たりの人員は、計画では人口15万人に対して3万7,330戸ということで約4人の計算になりますが、2010年の時点ではその約半分の2.17人。

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  • グラフは、2005年までは国際調査の結果、2010年は住民基本台帳(吹田市は9月30日、豊中市は10月1日現在の人口)をもとに作成。

2010年以降の推移を見ると、2012年春の時点では9万人を突破、住戸数も増え続けています。

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  • 住民基本台帳をもとに作成。吹田市は3月31日現在、豊中市は4月1日現在の人口。

近年、人口・世帯数とも増加傾向にあるのは、近年のマンションの建替えの影響ですが、人口が急増している住区もあれば、減少し続けている住区もあるというように、各住区の状況は一様ではありません。
現在の千里ニュータウンには、半世紀近く住み続けてきた第一世代の方がいる一方、マンションに入居したばかりという方もいます。建替えによる急激な住環境の変化に対応することに困難をおぼえる方もいれば、建替えたくても建替えることができない、空き家を何とか解決したいという方もいます。様々な住区があって、様々な人々が住んでいる街。当然ですが、このような街は一様なイメージで語られるべきではありません。

昨年はまちびらき50年ということで、メディアに取り上げられる機会は多かったですが、千里ニュータウンの街は51年目以降も続いていきますので、このブログでは、断片的だという印象を持たれるかもしれませんが、個々の状況を丁寧に拾いあげていくような記事を書き続けていきたいと思います。
もちろん、千里ニュータウンの歴史を振り返り、その中の何を将来に対して継承していくかを考えることも大切だと思いますので、このブログでは引き続き千里ニュータウンの歴史についてもご紹介していきたいと思います。

千里ニュータウンの「歴史」と「今」を伝えるためのブログというメディアの可能性について、今年は考えていきたいと思います。

(更新:2015年6月4日)