『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

乾パンを使った創作料理

「居場所ハウス」では、災害時でも拠点施設として機能するため水や食料の備蓄を行っている他、非常用電源も備え付けています。今回は非常食の1つ、乾パンにまつわるエピソードです…

いくら保存できるとは言え、乾パンにも賞味期限があります(多少、賞味期限が切れても大丈夫だという意見もありますが…)。
「居場所ハウス」に古くなりかけた乾パンがあったのですが、食べるに捨ててしまうのはもったいない、上手く料理に使えないか? という話に。そこで、色々な料理を考えるのが好きで、たくさんのアイディアをお持ちのスタッフ、Hさんに相談したところ、乾パンの食べ方を考えてくださいました。

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乾パンは小麦粉からできているので、「粉にして、パンに入れたらいいんじゃないか?」とHさん。粉にするため、コーヒー豆をひくミルや大根おろし器を試しましたが、ミルでは上手く粉にならず、大根おろし器では目が細か過ぎておろすのが大変。最終的には、千切り器でおろすのがいいとわかったとのこと。

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写真は、乾パンの粉を1割使った食パン。「膨らみがイマイチ」とHさんは話されていましたが、フワフワしていましたし、話を聞かなければ乾パンが入ってることに気づかないほどです。そして、先日は乾パンの粉をコロモ代わりに使ったコロッケを作ってくださいました。乾パンは油を吸収するから、コロモに使えるんじゃないかとひらめいた、とのこと。コロッケも本当に美味しかったです。

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それぞれの得意なことを持ち寄って、がんづき、ゆべし、鎌餅、ひっつみ汁、かぼちゃ粥などの郷土料理、そして、アイディアから生まれた創作料理と、色々な料理を作ってみようという雰囲気になってますし、1人で料理するのでなく「居場所ハウス」という場所だからこそ、互いに作り方を教えたり/教えられたりしやすいのだと思います。