『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

日常の中のささやかな関わり

「居場所ハウス」の庭にも花が綺麗に咲く季節になりました。写真の紫の花は、花大根というのだそうです。
少し前から、「居場所ハウス」でも鯉のぼりをあげるようになりました。
全て地域の家庭から寄付していただいたもの。先日も、2人の方が鯉のぼりを持って来てくださいました。子どもが大きくなった後、何十年も使ってないから、ここであげてもらったら、とのこと。少子化が進む地域において、季節ごとの行事を続けていくことも、「居場所ハウス」の役割の1つだと思います。
先日は、鯉のぼりをあげているメンバーの周りで、近所の子どもたちが走り回ったり、鯉のぼりを触ったりして遊んでいました。

5月3日(火)には、毎年恒例となった鯉のぼり祭りを開催予定です。
「おたすけ隊」のメンバーは、鯉のぼり祭りに出す三色だんごの作り方を研究。団子を試しに作ってみて、これくらいの材料で、いくつぐらいの団子が作れるか? 団子は次の日になっても固くなってないか? 団子をどうやってパックにつめるか? などを確認しておられました。試しにつくった団子は、みなで昼食にいただきました。
身体の具合が悪く「居場所ハウス」にあまり顔を出していなかった方がいたのですが、「家にずっといたら寝てるだけでよくないから」と言って、他の方が声をかけ、「居場所ハウス」に一緒に来られていました。

鯉のぼりをあげている大人の周りで、子どもたちが遊んでいる。家に閉じこもりきりにならないように、声をかけて「居場所ハウス」に一緒にやってくる。
これらは一緒に何らかの活動をしているわけではありません。それよりもずっとささやかな関わり。でも、こうしたささやかな関わりが、住みやすい地域を築いていくための根底にあるのだと思います。
「居場所ハウス」では、何気ない日常の中に、このようなささやかな、でも、素敵な関わりを見つけることができます。

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