『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのゲストブック

「居場所ハウス」ではやって来た方に、ゲストブックに名前を書いていただいています。ただし、「居場所ハウス」の入口にゲストブックが置いてあるわけではなく、いつ名前を書くのかという決まりもありません。来訪者ではなく、やって来た人の顔を見てスタッフが名前を書き込むこともしばしば。時には「今日は○○さん来てたねぇ」と言って、スタッフが後から思い出して書き込むこともあります。
行くたびに名前を書かないといけない場所には、行きづらいという考え方や、そういうことをするのは施設っぽいという考え方もあると思いますが、これまでのところ「居場所ハウス」ではゲストブックに対して否定的な意見は聞いたことがありません。ゲストブックと言っても、来訪者が書いたり、スタッフが書いたりするというルーズさがよいのかもしれません。その意味では、来訪者は「居場所ハウス」に行ったら必ず名前を書かなければならないという意識は薄いのかもしれません。
こういうことができるのも、顔を見たらだいたい名前はわかるという、末崎町という地域性があるからこそ。

ただし、末崎町に住んでいても顔を知らない人や、顔を見たことがあっても名前はわからない人もいます。来訪者が帰った後、「ここにいたの誰だっけ?」とスタッフが確認して、名前を書くことも。また、子どもがゲストブックに書き込んだ名前を見て、あの子は○○さんの家のお孫さんなんだ、とわかることも。このように、ゲストブックが、顔と名前が一致する人を増やすためのツールにはなっています。もちろん、来訪者数をカウントするという意味でも、ゲストブックは大切です。

オープン当初から名前を書いていただいている「居場所ハウス」のゲストブックも、既に3冊目となりました。

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