『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスでの子どもの見守り

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昨年から「居場所ハウス」では、わらしっ子見守り隊(子ども見守り隊)という一時預かりの活動を行っています。わらしっ子見守り隊のメンバーは末崎町内に住む元教員・元保母ら10人ほど。
急な用事、あるいは仕事で子どもを家庭に置くことができなくなった時に、前日までに申し込みをすることで、わらしっ子見守り隊のメンバーが「居場所ハウス」で子どもたちを一時預かりするという活動です。実施日は毎週土曜、振替休日の月曜、学校行事等の臨時休校日で、対象とするのは末崎町内の4歳から小学校6年生までの子ども。

このように一時預かりできる体制を整えましたが、昨年度は保護者から一時預かりの依頼はありませんでした。そもそも地域に子どもが少ないこと、保護者が共働きの場合は既に学童や保育園を利用していること、そして、三世代で住んでいる場合は祖父母が子どもたちを家庭で見守っていることなどの理由があげられると思います。
こうした状況もふまえ、メンバーで意見交換した結果、今年度からわらしっ子見守り広場と名称を変更して活動を継続することとしました。

昨年からの保護者からの依頼を受けた一時預かりは継続。それと同時に、日常的に「居場所ハウス」に遊びに来る子どもたちが怪我をしないように見守るということも意識して行っていくこととなりました。
もちろん、わらしっ子見守り広場における見守りは、子どもたちを監視するものではありません。子どもたちにはこれまで通り、自由に遊びに来てもらい、それをさりげなく地域の大人たちが見守っている。そして危険なことをしている場合には注意する。わらしっ子見守り広場が、地域の大人たちが、子どもたちを自然なかたちで見守れるような活動になっていけばと考えています。