東日本大震災から4年が経ちました。今、「居場所ハウス」のある大船渡市末崎町の復興はどのくらい進んでいるのか? と聞かれることが何度かありましたので、仮設住宅、災害公営住宅、防災集団移転についての情報をまとめてみました。
以下、仮設住宅については『広報大船渡』No.1046(2015年1月9日発行)、仮設住宅以外については『広報大船渡』No.1048(2015年2月5日発行)に掲載された情報のうち、末崎町に関連する部分を抜き出して、整理したものです。
仮設住宅
末崎町には5つの仮設住宅がありますが、このうち4つの仮設住宅は平成28(2016)年7〜9月に撤去され、大田仮設に集約されることが計画されています。ウェブサイト「大船渡仮設住宅団地Official Site」によると、平成27(2015)年1月6日時点の入居世帯数は以下のようになっています。
・山岸:31戸(建設戸数は58戸)
・平林:55戸(建設戸数は70戸)
・小中井:24戸(建設戸数は27戸)
・大豆沢:14戸(建設戸数は24戸)
・大田:112戸(建設戸数は134戸)
末崎町に建設された仮設住宅313戸のうち、平成27(2015)年1月6日時点で移転したのは4分の1ということになります。
各仮設住宅には支援員が配置されています。平成25(2013)年9月から北上市の株式会社ジャパンクリエイトの「沿岸被災地仮設住宅運営支援事業」として行われてきましたが、平成27(2015)年度からは大船渡市と市社会福祉協議会、公益財団法人共生地域創造財団が立ち上げた「市応急仮設住宅支援協議会」によって行われることになったとのことです(*「仮設からの生活再建支援へ 大船渡市などが新組織」・『岩手日報』2015年3月25日)。
災害公営住宅
末崎町には3カ所に災害公営住宅が建設されます。市営の災害公営住宅11戸は既に完成しており、残り2カ所は平成28(2016)年度に入居の予定です。「居場所ハウス」の周りでも、現在、災害公営住宅のための土地造成工事が進められています。
防災集団移転
末崎町では8カ所で防災集団移転促進事業が進められています。既に住宅が完成した地区もありますが、多くはこれから住宅建設が始まります。「居場所ハウス」に最も近い小河原地区41戸は、現在土地の造成工事が行われており、平成27(2015)年7〜9月から住宅建設が始まります。