『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのキッチンスペース増築

現在、「居場所ハウス」ではキッチンスペースを増築しています。
オープン当初から、補助金に頼らずどう自立して運営していくか? 近隣の人々の暮らしをどうサポートするか? を課題として運営を続けてきました。これに対して、昨年(2014年5月)のNPO法人の総会で以下のは2つを行うことが確認されました。

1つは朝市です。「居場所ハウス」の周りには買い物できる商店がほとんどないことから、昨年の10月から毎月朝市を開催しています。朝市に出店するために、農園での野菜作りもスタートしました。4月18日の朝市で9回目となりましたが、毎回買い物に来てくださる方がいたり、また、同じ末崎町ないから出店してくださる方も出てきており、朝市は少しつづですが定着しつつあります。

もう1つは昼食を提供することです。周囲には食事ができる場所がないため、1人暮らしの人たちの暮らしをサポートするという意味でも、昼食を提供したいという考えがありました。ただし、「居場所ハウス」内にあるキッチンでは食事の提供(販売)ができません。そのため、これまではキッチンカーを利用して、イベント時に食べ物の提供を行ってきました。
昨秋、末崎町の家庭から使わなくなったカマドを寄贈していただきました。カマドを設置する小屋を作ることになりましたが、せっかく小屋を増築するなら、カマドを設置するだけでなく、食事を提供(販売)できるキッチンスペースを一緒に作ることができないかと。そこから、「(仮称)居場所料理ハウス」を増築するという話となりました。

「居場所ハウス」のメンバーで、約50年間、東京の建築会社で働いていた経歴をもつKさんが中心となって「(仮称)居場所料理ハウス」の増築プロジェクトが始まりました。1月末からKさんが図面を描き、その後、Kさん自らが基礎工事を進めました。基礎工事が終わった後、3月30日から建設工事がスタート。工事は、Kさんの同級生で、末崎町在住の大工さん親子にお願いすることに。Kさんも一緒に作業をし、工事開始から3週間が経過。ほぼ完成に近づいてきました。

キッチンスペースは、5月3日の鯉のぼり祭りの開催にあわせてオープン予定です。

今後、「居場所ハウス」の周囲には災害公営住宅、防災集団移転によって多くの人々が高台移転してきます。「(仮称)居場所料理ハウス」によって、「居場所ハウス」がまた地域において新たな役割を担うことができればと思いますし、地域の人々が互いに暮らしをサポートし合えるたちにつながっていけばと思います。

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