2015年6月5日(金)、東丘小学校にて創立50周年記念式典が開催されます。
1966年4月1日、東丘小学校は開校しました。まだ新千里東町には住民が住んでいなかったため(府営新千里東住宅は1966年5月から入居)、教職員9名だけでの開会式が行われました。1966年6月6日に音楽室にて開校記念式が開催されました。
それから半世紀。この間の新千里東町のあゆみをデータで振り返りたいと思います。
人口・世帯数の推移
*人口・世帯数は、2010年までは国勢調査、2015年は住民基本台帳(2015年4月1日)をもとに作成。
新千里東町の人口は大きく変化しています。多い時で11,000人近かった人口が、2005年の国勢調査時点では6,000人弱まで減少しました。しかし、その後の集合住宅の建て替えに伴って、2015年にはまた9,000人近くまで増加しています。世帯数はずっと3,300世帯でしたが、近年の集合住宅の建て替えにより1,000戸増加しました。一世帯当たりの人員は当初は3人を超えていましたが、近年では2人程度となっています。
近年の人口・世帯数の推移
*人口・世帯数は住民基本台帳(各年4月1日)をもとに作成。
現在でも集合住宅の建て替えが続いているため、近年も人口・世帯数は増加傾向が続いています。建て替えられた集合住宅に入居するのは若い世代が中心であり、子どもの人数が増えていることから、一世帯当たりの人員はやや増加していることがわかります。
近年建て替えられた集合住宅は以下の通りです。
- ジオメゾン新千里東町(2003年8月竣工)
- ガーデンヒルズ千里中央(2005年3月竣工)
- 新千里桜ヶ丘メゾンシティ(2005年12月竣工)
- ローレルコート新千里東町あかしやの丘(2006年2月竣工)
- 新千里東町アーバンライフ(2007年1月竣工)
- OPH新千里東町(2007年7月竣工)
- ザ・千里タワー(2009年6月竣工)
- 府営新千里東住宅 第1期第1工区(2011年12月竣工)
- グランドメゾン千里中央東丘(2012年9月竣工)
- シティハウス新千里東町(2012年12月竣工)
- ジェイグラン千里中央(2014年3月竣工)
- 府営新千里東住宅 第1期第2工区(2014年7月竣工)
住民の年齢構成
*新千里東町は2015年4月1日現在の年齢構成で、住民基本台帳をもとに作成。日本全国は2013年10月1日現在の年齢構成。
新千里東町は全戸が集合住宅だけからなる住区です。集合住宅には同一世代の人々が一斉に入居するため年齢構成のグラフには第1世代、第2世代、第3世代の山が明確に現れています。これは日本全国の年齢構成のグラフと比較すると、明らかに異なる点です。同一世代が一斉入居し、ともに年齢を重ねていく。これを繰り返すのがニュータウンであることが、年齢構成のグラフには現れています。
東丘小学校の児童数の推移
*2010年までの児童数は吹田市・豊中市千里ニュータウン連絡会議「千里ニュータウンの資料集(人口推移等)」平成23年10月1日より、2013年の児童数は「平成26年豊中市統計書」より作成。いずれも、各年5月1日現在の在籍児童数。
東丘小学校の児童数も、人口と同じように大きく変化しています。多い時で1,400人以上いた児童は、200年を切るまでに減少しましたが、近年の集合住宅の建て替えに伴い500人近くまで増加しています。
児童数が少なかった時期、運動会は小学校と東丘公民分館の合同で開催されていました。小学校と東丘公民分館の合同の運動会「東丘ふれあい運動会」は2002年からスタートしましたが、現在は児童数が増加したため、以前のように小学校と東丘公民分館とで別々に運動会を開催するようになっています。
9月29日(日)、待望の第1回「東丘ふれあい運動会」が盛大に開催された。
少子高齢化の進むこの町で、ここ数年来構想を積み重ねてきた。しかし、越えなければならないハードルが多く「ぜひ実現を」の声を聞きながらも毎年見送られてきた。本年度は学校側も新教育課程実施の年であり地域との連携を深める趣旨に添うことにもなり実現した。
小学校と公民分館との間で話し合いの結果同日開催と決定。折角の好機を何とかよい形にしようと、担当者間でプログラム等内容について話し合い、多くの努力と時間を費やし、やっと当日を迎えた。
・・・(略)・・・
毎年少しずつではあるが地域と小学校との交流はあった。校区社会福祉協議会が行っている世代間交流、八中校区青少年健全育成会東丘地区委員会による校庭での野菜栽培と収穫物利用の行事や、夏祭りの児童自主出店など、他所にはないものがあった。又昨年開設した「ひがしまち街角広場」による日常での地域世代間交流の活発化などの下地があったからこその実現であった。
八中校区地域教育協議会が昨年度に発足し、教育コミュニティ形成など地域の教育力が問われるなか、今回の試みは大成功であった。
来年から多くの新しい家族を迎える準備を地域がしていくなか、これを契機に小学校が核となり、ますます地域力を発揮し、地域の子ども(もちろん中学生も含んだ)・大人が一丸となり「住んで良かった、これからも住み続けたい東町」のキャッチフレーズどおりの町であり続けることを確信した。
*SA「学校・地域が共に創った ふれあい運動会」・『新千里東町 ひがしおか』第12号 2002年11月1日
現在、新千里東町で活動をしている団体のうち、以下の団体が2000年代前半に活動をスタートさせています。
- 東丘ダディーズクラブ:2000年頃設立
- 地域新聞 新千里東町ひがしおか:2001年1月1日創刊
- ひがしまち街角広場:2001年9月30日オープン
- 千里竹の会:2003年11月16日設立
いずれも従来の地域団体や行政からは独立して活動している団体です。
当時、少子高齢化の進んでいた新千里東町においては、自分たちは地域を良くするために何ができるか? というような地域のあり方を見直そうとする機運が高まっており、そうした土壌が、様々な活動を立ち上げる背景にあったと言えそうです。
近隣センターの店舗の変遷
新千里東町の近隣センターは、店舗がコの字型に配置され、歩行者は店舗に沿って外周を歩くという特徴的な配置となっています。
当初、府営新千里東住宅には住戸内に風呂場がなかったため、近隣センターに銭湯(公衆浴場)がもうけられていました。その後、府営住宅に風呂場などが増築されたため、近隣センターの銭湯「中央銭湯」は1986年に閉鎖され、店舗付き共同住宅へと建て替えられました。
2000年の時点では、近隣センターに空き店舗がみられます。2001年9月30日に空き店舗を活用して「ひがしまち街角広場」がオープンしました。「ひがしまち街角広場」は2006年5月6日から場所を移転して運営を継続しています。2013年10月15日には警ら連絡所であった場所に「新千里東町交流室」がオープンしました。
なお、現在、近隣センターは移転・建替の計画が進んでいます。