『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスの朝市・書道展

2016年10月17日(土)、「居場所ハウス」にて毎月恒例の朝市を開催しました。最初の朝市を開催した2014年10月25日から、もうすぐ2年。この間、毎月欠かさずに朝市を開催してきました。
「居場所ハウス」の朝市もだいぶ定着してきたのか、この日の朝市にも大勢の人が一度にやって来たわけではありませんでしたが、「居場所ハウス」の近くに住んでいる方、あるいは、災害公営住宅や防災集団移転地に高台移転して来られた方が買い物をしたり、話をしたりして時間を過ごされていました。

この日はホタテ貝、魚介類、花苗、切り花、椎茸、梨、大判焼きなどが出店されました。「居場所ハウス」からは野菜、焼き鳥に加えて、メンバーが漬けたキュウリの漬物も出品。昼食の小鉢として出していたものを、ぜひ朝市でも売って欲しいというリクエストがあったものです。

朝市ではお米を買っていく方も。車がないとお米を買うのはなかなか大変なので、近くでお米が買えて助かるという方。持って帰れない方には、メンバーが家まで配達も行いました。

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朝市の開催に合わせて、「居場所ハウス」の和室では長寿会の書道展を開催しています。長寿会というのは、末崎町老人クラブの中央地区の部会のことで、書道展の案内には次のように書かれています。

末崎町長寿会は、趣味として学んだ書道を出展。会員十一名の作品を展示した。
書道は平成十九年度から始まった。講師は盛町の書家今野雲上氏。例会は毎月第二、第四木曜日。午後一時から同三時まで末崎町ふるさとセンターで学んでいる。例会には誰でも参加できる。会費は一回千円。
行書や草書で風流の字を楽しむこと。草書を江戸時代までは庶民が日常書いていたという。
今野先生は、「備わった個性は誰もマネできません。その個性を大胆に表現すれば、それが魅力となって見る人に感動を与えるのです。」と。私たちは、自分の書きたいように書いている。半紙のほか、全紙に大きく「龍」と書いたり筆の持ち方を変え王様の持ち方などいろいろな持ち方で、無欲で書くことに専念。・・・・・・

展示されているのは「倫」「雷」「松」「一」といった漢字、「虚霊不昧(きょれいふまい)」、「沈魚落雁(ちんぎょらくがん)」、「和光同塵(わこうどうじん)」などの四文字熟語、般若心経の写経など様々な書。
書を出展された11名の中には、いつも「居場所ハウス」にやって来られる2人の女性もいました。2人からは書道を習っているという話を聞いたことがありませんでした。
今回の書道展は「こんな素晴らしい書を書くんだ」と、2人の方の新たな一面を垣間見る機会にもなりました。
また、長寿会のメンバーではありませんが、家で書を書いているという災害公営住宅にお住まいの90代の女性からも作品を出展していただきました。

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※書道展は10月24日(土)まで開催します。なお、朝市は毎月第3土曜に開催していますが、10月15日(土)は末崎町の中森熊野神社で4年に1度のお祭りが開催されます。そこで、朝市は1週ずらして、10月22日(土)に開催することとなりました。