『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスの朝市、2015年8月8日(土)

2015年8月8日(土)、「居場所ハウス」の朝市を開催しました。朝市は毎月第3土曜日に開催していますが、8月15日(土)には納涼盆踊りを開催するため、1週間繰り上げての開催となりました。

今回、「居場所ハウス」からは農園から収穫した野菜、焼き鳥などを出店しました。じゃがいも、タマネギ、トウモロコシ、カボチャ、夕顔などはメンバーのKさんが中心となって農園で育てたもの。カボチャ、夕顔は切らずに売るという意見もありましたが、小さく切った方が買いやすいという意見もあり大きなカボチャと夕顔は切って販売することに。トウモロコシは朝市当日、「おたすけ隊」の方々が7時頃から茹でてくださいました。焼き鳥は既製品でなく、メンバーのHさんの手作りです。

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この日の朝市では「居場所ハウス」以外からも、洋服、花、米、ホタテ貝、玩具・雑貨、魚、野菜などの出店がありました。

夜降っていた雨もあがって、曇り空。昨日までとはうって変わって涼しい日となりました。朝市は9時にスタートだと案内していましたが、9時前から地域の人が買い物にやって来ました。
11時過ぎにはほぼ品物も売り切れたので、後片付けを始めました。後片付けが終わったあと、時間があるスタッフは残ってみなで昼食を食べました。

昨年の10月25日(土)にスタートした「居場所ハウス」の朝市も13回目になります。
「居場所ハウス」には普段は顔を出さないが、朝市の時は来てくださる方は何人もいます。この日は買い物客がいつもより少なかったという声も聞きましたが、手押し車を押した高齢の女性が何人もやって来て買い物をしてくださるなど、車に乗らない人にとっては近所で買い物できる場所として、「居場所ハウス」の朝市が定着してきたと感じました。

また、買い物をしに来た人同士で、あるいは、買い物をしに来た人と「居場所ハウス」のスタッフが話をしている光景はよく目にしますし、この日は「久しぶり」と言って肩をたたき合う光景も目にしました。こうした光景を見ていると、「居場所ハウス」の朝市は単に買い物をするだけの場所ではなく、地域の人同士が出会ったり、話をしたりすることができる場所にもなっていることを感じます。
同じ地域に住んでいても、普段はなかな顔を合わすことがない人もいます。「居場所ハウス」の朝市のように地域の人が集まる場所に来れば、思いがけず様々な人と知り合うことができる。この時、地域の人と交流することを目的として人が集まるのではなく、買い物をするという日々の暮らしの振る舞いに付随するものとして、結果として人が集まってくるということが重要なのだと思います。

なお、この日の朝市には震災後ずっと被災地支援をしてこられた「コープあいち」のメンバー19人にもお越しいただき、朝市の見学をしたり、昼食を食べたりして、「居場所ハウス」での時間を過ごしてくださいました。

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