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新千里東町近隣センター・あいあい食堂での講座:おもしろ千里

新千里東町近隣センターの「あいあい食堂」(運営:大阪府社会福祉事業団 豊寿荘)では、2018年6月からの午後の新プログラムとして、千里ニュータウンに関するミニ講座「おもしろ千里」が始まっています。2018年6月〜11月の毎月第1水曜日に開催される全6回の連続講座で、講師はディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)共同代表のOさんが担当。

「おもしろ千里」

  • 日:2018年6月〜11月の毎月第1水曜日(全6回)
  • 時間:14:30〜15:30
  • 参加費:無料
  • 予約:不要
  • 講師:ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)共同代表のOさん
  • 場所:新千里東町近隣センター「あいあい食堂」

先日、2018年7月4日(水)、2回目の講座が開催されました。
この日の講座ではニュータウン開発前の千里丘陵の歴史、千里ニュータウンの中央に位置する上新田、千里ニュータウンの特徴、新千里東町が千里丘陵・上新田から受け継いだものなどについての話が行われました。
参加者は、府営新千里東住宅にお住いの方を中心とする約20人。新千里東町のまち開き(1966年)当初からお住いの方も多く、

  • 公団(UR)新千里東町団地の中層の住棟は、大阪万博の時、万博で働く海外のスタッフが生活していた。
  • まち開き当初はまだ道路が舗装されておらず、長靴を履いて駅まで行った。

などの昔の話を「そうだった」「懐かしい」と言いながら聞いておられました。

この日の講座の最後には、近隣センターの今後についての問題提起がなされました。
千里ニュータウンはクラレンス・A・ペリーの近隣住区論に基づいて計画されています。各住区の中心部には近隣センター、学校が配置されていますが、住区ごとに特徴があり、特に新千里東町の場合、小学校の校門と近隣センターが(やや位置がずれているものの)向き合い、歩行者専用道路で繋がっているという特徴があります。そのため、子どもたちは登下校時に近隣センターの大人と接触したり、逆に、大人も子どもたちが近隣センターで遊んでいるのを見守ることができる環境となっています。
けれども、近隣センターは移転・建替が行われることになっており、小学校との結びつきが弱くなってしまう。近隣センターの移転・建替後、子どもと大人のこうした接触をどう生み出すかが課題だという問題提起です。

講座が始まる前、同じ近隣センターで運営されているコミュニティ・カフェ「ひがしまち街角広場」を訪問。訪れたのはちょうど小学校の下校時間と重なっていたため、前には多くの子どもの姿。表の短冊に願い事を書いている親子の姿も。
「ひがしまち街角広場」のスタッフ、来訪者の中心は高齢の世代ですが、「ひがしまち街角広場」内からも子どもたちが下校する様子を見ることができるなど、高齢者が子どもや若い世代を感じることができる場所でもあります。これは、上に書いた通り小学校と近隣センターの位置が大きく影響しています。
残念ながら、新千里東町近隣センターの移転・建替においては、千里ニュータウンが近隣住区論に基づいて計画されていること、それが豊かな環境をもたらしていることの価値が十分に省みられなかったと思います。

「あいあい食堂」について

2015年11月、社会福祉法人・大阪府社会福祉事業団が運営する「豊寿荘ひがしまち」が新千里東町近隣センターの空き店舗を活用してオープン。「あいあい食堂」は、「豊寿荘ひがしまち」の1階を利用して、2015年12月から運営されています。
「あいあい食堂」では次のような活動が行われています。

あいあい体操

  • 月・水・金 (1部)9:30〜10:30 (2部)10:30〜11:30
  • 予約・参加費不要
  • 古都式体操、有酸素体操を基本として、様々な体操を取り入れたもの

あいあい食堂

  • 月〜金(土・日・祝日は休み) 11:30〜14:00
  • 各種うどん・そば、カレーライス、牛丼などが提供。料金は200〜400円程度

午後のプログラム

  • 月・水・金(祝日は休み) 14:30〜15:30
  • 予約・参加費不要
  • 頭の体操、塗り絵、健康麻雀、歌声喫茶、手芸、体操など。「おもしろ千里」も午後のプログラムの1つとして開催