『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウス:地域の子どもたちにとっての場所として

2018年11月10日(土)の「居場所ハウス」は、朝から「秋の居場所っこクラブ」の焼き芋の会、お昼からは末崎中学校ソフトテニス部の三送会(三年生を送る会)と、子どもたちの声が溢れる一日となりました。

秋の居場所っこクラブ

「居場所っこクラブ」を企画した「わらしっ子見守り広場」は、「居場所ハウス」で子どもたちを見守るために立ち上げられたグループで、元教員・保母らが参加しています。メンバーは、2017年から夏休みと秋に「居場所っこクラブ」を企画。子どもたちと昔の遊びを楽しんだり、宿題をしたりしてきました。
この日の「秋の居場所っこクラブ」は4回目の開催となります。参加したのは末崎小学校の学童保育「希望の丘」の子どもを中心とする25人の子どもたちです。「わらしっ子見守り広場」のメンバー約10人と、「居場所ハウス」のメンバーの協力により行われたものです。


「秋の居場所っこクラブ」は次のように進められました。
□10時〜:開会の挨拶、説明
挨拶の後、火の周りで走り回らないこと、自分たちだけで焼き芋をしないことなどの注意が行われました。

□10時10分〜:焼き芋を焼く
「わらしっ子見守り広場」は9時に集合して、サツマイモを濡れた新聞紙、アルミホイルで包んだ後、牛乳パックに入れる準備を行っていました。最初に子どもたちは既に牛乳パックに入れられたサツマイモを、火を起こしたドラム缶に入れていきます。次に子どもたちにもサツマイモを濡れた新聞紙、アルミホイルで包み、牛乳パックに入れた後、ドラム缶に入れるまでの作業をしてもらいました。

□10時30分〜:芋の紹介
「わらしっ子見守り広場」のメンバーの中に、様々な芋を栽培されている方がいます。実際に様々な芋を持参し、芋の名前、含まれている栄養や効能などの説明が行われました。紹介された芋はヤーコン、ジャガイモ(メークイン、キタアカリ)、大和芋、サツマイモ(ベニアズマ、コトブキ)、里芋、菊芋、ほど芋(アピオス)です。

□10時40分〜:歌とジャンケンゲーム
赤トンボ、森の熊さんなど童謡を歌った後、ダンスをしながらのジャンケンゲーム。ジャンケンゲームが終わった後、焼き芋を食べる予定でしたが、子どもたちから「はないちもんめ」をしたいというリクエスト。「はないちもんめ」は今年8月の「夏休み居場所っこクラブ」で非常に盛り上がった遊び。子どもたちのリクエストに答えて、急遽、「はないちもんめ」をすることになりました。

□11時20分〜:焼き芋を食べる

□11時50分〜:終わりの会
子どもたちからは「楽しかったです」、「また来年もしたいです」という感想があげられました。最後に、「わらしっ子見守り広場」のメンバーらにお礼を言って、「秋の居場所っこクラブ」は終了となりました。

末崎中学校ソフトテニス部の三送会

ソフトテニス部の三送会は毎年、「居場所ハウス」で開かれており、この日で4年目の開催となります。

「秋の居場所っこクラブ」が行われている時間帯から、少しずつソフトテニス部の子ども、保護者が集まって来て、三送会の準備が始められました。昼食は「居場所ハウス」の食堂のメニューを食べることになっており、朝から調理を担当するスタッフは準備を続けていました。

12時10分から三送会がスタート。ソフトテニス部の子ども17人、顧問の先生2人、コーチ1人、保護者8人の28人が参加する大人数の集まりで、「居場所ハウス」の和室と土間の半分ほどのスペースを使っての開催となりました。

ご紹介したように、「居場所ハウス」は地域の子どもたちの学びの場所として、遊びの場所として、あるいは、集まりの場所としての役割も担っています。