対象を無目的に見ることから始まる研究
哲学者・批評家の東浩紀氏は、原発事故のあったチェルノブイリへの観光ツアーを開催されています。事故現場や被災地域の訪問に加え、事故処理作業員との対話、旅行前後のセミナーなど、「常識的には観光ではなく視察や研修と呼んだほうが...
哲学者・批評家の東浩紀氏は、原発事故のあったチェルノブイリへの観光ツアーを開催されています。事故現場や被災地域の訪問に加え、事故処理作業員との対話、旅行前後のセミナーなど、「常識的には観光ではなく視察や研修と呼んだほうが...
大学・大学院では、卒業論文・修士論文(卒論・修論)の締め切りが近づく季節となりました。 東日本大震災の被災地にも、卒論・修論のために多くの大学生・大学院生が調査にやってきたと思います。以前、被災地にお住まいの方から「被災...
調査でお世話になった居場所(まちの居場所)の運営者のご家族が亡くなられたという連絡がありました。居場所の運営において表に出てこられる場面は多くはありませんでしたが、背後からサポートし続けてこられた方です。 運営者ご自身も...
ニュータウン・スケッチでは「千里ニュータウン」「大船渡」「居場所」などのキーワードをしばしば取り上げていますが、自分が関心を持つキーワードに関するウェブ上の最新情報を収集しておくことはブログの執筆だけでなく、調査・研究に...
山本義隆『近代日本一五〇年——科学技術総力戦体制の破綻』(岩波新書 2018年)を読みました。 この本で山本氏は「日本は、明治期も戦前も戦後も、列強主義・大国主義ナショナリズムに突き動かされて、エネルギー革命と科学技術の...
少し前になりますが、松村秀一氏による『ひらかれる建築:「民主化」の作法』(ちくま新書 2016年)という本を読みました。この本の中で、松村氏は戦後日本の建築関係産業は一貫して「民主化」を目指してきたとし、「民主化」を次の...
東日本大震災からもうすぐ8年目を迎えます。震災の後、大船渡に限らず東北には多くの人が入ってきて、多くの活動が立ち上げられました。 立ち上げられた多くの活動の中には、既に役割を終えた活動、今でも外部から来た人の手によって継...
少し前のことになりますが、大船渡を対象とするフィールドワークをされている方と話をする機会がありました。話をした内容は、お互いのフィールドワークのこと、大船渡で見てきたことについてです。 これまで何回か学校校庭の仮設住宅が...
岩手県大船渡市の「居場所ハウス」に関わりはじめて3年半ほどになります。「居場所ハウス」の運営に対してはできる限りの協力ができればと考えていますが、「居場所ハウス」への関わりにおいていつも頭の片隅においているのは内部の人間...
「居酒屋ハウス」。 これは「居場所ハウス」に届いた郵便の宛名部分を撮影したもの。でも、「居場所ハウス」が「居酒屋ハウス」に改名したわけではありません。 ある大学から届いたアンケート調査を依頼する封筒に貼られていた宛名です...