大阪府豊中市の「有限会社豊中駅前まちづくり会社」が発行する『豊中駅前まちづくりニュース』(Vol.176 2016年6月15日号)に寄稿させていただいた4回目の文章です。
豊中への便り:岩手県大船渡市からの便り④
少し前になりますが、「居場所ハウス」で文旦を使ったジャム作り講習会を開催しました。講師は高知県からはるばるボランティアで来てくださった方。高知県は文旦の産地。講習会後の懇親会では、大船渡の特産品である生ワカメ、メカブ、ホヤの海の幸を味わっていただきました。
この日の講習会で感じたことは、震災から5年が経過した今でも遠くから東北のことを思い続けてくださっている方がいること。そして、それぞれの地域には特産品があること。高知には文旦が、大船渡には海の幸があります。日本の国土の広さ、豊かさを改めて感じました。
これからの日本では、特に地方では人口が減少していくのは確実。そうした状況においては、それぞれの地域が得意なことを通して助け合う方向に進むしかありません。このように書くと大きな話になりますが、そのためには今回の講習会のように地域を越えた個人と個人の顔の見える関係を、少しずつ積み重ねていくしかありません。