『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

新千里東町まち歩きの下見

少し前、千里文化センター・コラボの市民実行委員会のみなさんと、新千里東町のまち歩きの下見にご一緒させていただきました。

新千里東町のまち歩き(+焼き芋)の本番は3月に企画されています。コースは、「コラボ」⇒長谷北橋⇒もみじ橋通り(途中、東町公園に立ち寄り)⇒もみじ橋⇒新千里東町・近隣センター⇒あかしや橋⇒こぼれび通り⇒安場橋⇒千里中央公園。
(一部コースが異なりますが、昨年の様子はこちらで紹介されています)

ベビーカーでも参加できるようにということで、先日の下見では、段差のない道に沿って歩きました。普段、段差のことなんて気にせずに歩いていますが、注意深く観察すると段差の多さに驚きます。「コラボ」から長谷北橋に行くのに大回りをしないといけないことに気づきました。

紅葉橋通りはこれまで何度も何度も歩きましたが、歩きながら色々な街の情報・歴史を教えていただきました。この日教えていただいた街の情報をいくつかご紹介します。

スターハウスの記憶
現在、新千里桜ヶ丘メゾンシティが建っている場所は、以前、大阪府住宅供給公社の分譲住宅である新千里東町桜ヶ丘住宅でした。新千里東町桜ヶ丘住宅には何棟かのスターハウス(Y字型の住宅)があり、写真のように、新千里桜ヶ丘メゾンシティのオープンスペースには建替えられたスターハウスの跡が描かれ、残されています。

赤ポス
新千里桜ヶ丘メゾンシティ、ガーデンヒルズ千里中央と、深谷第三住宅(建替え後の名称はシティハウス千里中央)の間にあるポスト。子どもたちには「赤ポス」と呼ばれ、待ち合わせ場所となっているようです(*写真は以前撮影したものです)。

第八中学校南側斜面の松の木
第八中学校の南側、もみじ橋通りに面して斜面があり、木や花が植えられています。少し間、ここに植えられていた松の木が松食い虫にやられたため伐採されたとのこと。ここの松の木は、子どもたちが斜面を滑り降りないようにと父兄によって植えられたもののようで、こんなところにも街の歴史があります。

街のことをよくご存知の方と一緒歩きながら、街のことを色々教えていただけるというのも、まち歩きの楽しみの1つです。

下見では、「コラボ」から近隣センターまで歩き、最後は、「ひがしまち街角広場」で本日の下身の振り返り。

「ひがしまち街角広場」には、ディスカバー千里のプロジェクトで阪大生の方が作成された「大きな本」が置かれていました。

「大きな本」には新千里東町の地図や昔の写真が載っています。パソコンの画面やA4サイズの用紙の場合は1人で地図や写真を見るという感じになりますが、「大きな本」の場合は、写真のように、複数人で眺めることができますし、地図や写真を説明する人とそれを聴く人、その姿を後ろから眺める人というように、人と人との関係のレイヤーが一気に厚味をもったものになる気がします。「大きな本」がある「場」を作り出している、と言えばいいのでしょうか。

(更新:2012年9月30日)