『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

「大きな本」が「おおさかカンヴァス2012」に選出

2011年11月20日、東丘ダディーズクラブの主催で「いにしえ街歩き東町昔遊びツアー」が行われました。
ダディーズクラブのみなさんに、子どもの頃にの遊びを紹介してもらいながら、新千里東町内を巡るというツアーです。これは、ディスカバー千里の活動のプロジェクトの一貫として、ダディーズクラブのみなさんに昔の遊びのことをインタビューしたことがきっかけとなり、「今の子どもたちに、昔の遊びを知ってもらおう」という思いから生まれたツアーです。

このツアーに際して、新千里東町のことを子どもたちに伝えるメディアとして、阪大のみなさんが「大きな本」を作成。「大きな本」はその後も、「ひがしまち街角広場」や千里文化センター・コラボなどで展示されるなど、世代に関わらず多くの人に地域の情報を伝える有効なメディアとして活躍し続けています。

「大きな本」をもう何種類か作りたいと考え、「千里グッズの会+大阪大学建築・都市計画論領域」として、大阪府の「おおさかカンヴァス推進事業」に応募しました。その結果、「大きな本」がおおさかカンヴァス2012の作品として選出されることとなりました。

「おおさかカンヴァス推進事業」は、大阪のまち全体をアーティストの発表の場として 「カンヴァス」に見立て、大阪の新たな都市魅力を創造・発信しようとするものです。公共空間とアートのコラボレーションによって、都市や地域の新たな魅力 を発見、発信することと、アーティストが、アイデアと想いを実現できる機会を得ることを目的に、平成22年度から始まりました。
*「おおさかカンヴァス推進事業」Websiteより

「大きな本」の内容としては、千里の出来事、風景の変化、暮らしの変化、千里にあるアートなど色々な可能性を検討中です。その打合せを、先日行いました。

千里ニュータウンの歴史についての「大きな本」も作成予定です。写真は、2006年の千里ニュータウン展のために作成したパネル。これらの展示パネルは長い間しまったままになっていましたが、内容を再構成し、「大きな本」として(再)公開の予定です。

「おおさかカンヴァス推進事業」のウェブサイトに掲載する作家画像を撮影している様子。初めは「ひがしまち街角広場」の前で撮影しようとしていましたが、途中から、囲み型配置のされた新千里東住宅の中庭に移動しました。

なお、新たに作成する「大きな本」は、今年の10月末に開催される「コラボ祭り」にて公開予定です。
もちろん、新千里東住宅の中庭でも展示することを考えています。この中庭に何冊もの「大きな本」が並び、それを、人々が読んでいる風景… 千里ニュータウンに新しい風景を作り出すことができそうです。