『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

「大きな本」の図書館・ミュージアム

先日、府営新千里東住宅の旧集会所をお借りして、「大きな本」を千里ニュータウンに来られた方にご紹介する機会がありました。

「大きな本」は、昨年のおおさかカンヴァスの作品として選ばれたもので、「千里グッズの会+大阪大学建築・都市計画論領域」のメンバーで、千里ニュータウン計画の考え方、昔の遊び・暮らし、車止め、「ひがしまち街角広場」や千里ニュータウンについての意見などを掲載した8冊の「大きな本」を作成しました。

先日は、このうち5冊を府営新千里東住宅の旧集会所に展示しましたが、旧集会所が、「大きな本」の図書館、あるいは、「大きな本」のミュージアムになりました。千里ニュータウン計画や府営新千里東住宅の住まい方の変遷を調べた研究結果についても、興味をもっていただけましたと思います。

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面白いと好評だった「車止図鑑」。新千里北町に点在する動物の形、幾何学的な形をしたユニークな車止を紹介した内容となっています。近年、道路の水道工事などが行われると動物の形、幾何学的な形の車止が撤去されることがあり、車止の数が減りつつあるとのこと。このようなユニークな車止自体も、何らかのかたちで残していきたいです。

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「大きな本」を片づけているところ。

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ご紹介したように簡単に仮設の「大きな本」の図書館・ミュージアムを開くことができ、図書館・ミュージアム閉館後は写真の通りコンパクトに収納できます。

見学会に参加された方からは、「「大きな本」というネーミングがよい」、「1冊だけでなく、何冊も「大きな本」が並べられた空間は迫力がある」、「「大きな本」は単なるパーティションではなく、ページをめくるという行為を誘発してくれるのが面白い」などのご意見をいただきました。

「大きな本」が地域のことを伝えるのに役立つことは嬉しいことですし、今回のような「大きな本」の図書館・ミュージアムを開く機会があればと思います。