『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウス、それぞれのテーブルで思い思いに過ごせる場所

大船渡も暑い日が続き、かき氷の時期になりました。クラブ活動を終えた中学生の男の子たち、夏休みで母親と一緒に帰省してきた子どもなど、かき氷を食べにくる子どもたちの姿も見られます。

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暑い日が続きますが、「居場所ハウス」には風が吹き込んでくるため、(多少暑いと感じる時もありますが)エアコンなしで過ごしています。

「居場所ハウス」は行事が行われる時はみなで1つの活動を行い、行事がない日常はやって来た人がそれぞれのテーブルで思い思いに過ごせるというように、場合に応じて様々なかたちで使い分けることができるのがよいところです。

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写真は2015年7月26日(日)の午後の様子。この日はデザインカプチーノ作りが行われました。
講師として来てくださったのは岐阜県で東風谷(とうふや)というカフェを運営するバリスタの男性。カプチーノは30ccの濃いコーヒーに蒸気で泡立てたミルクを混ぜて作る、カプチーノの表面に様々な絵を描いたデザインカプチーノは「それを飲む人に笑顔になってもらうための武器になる」という話を聞きながら、バリスタの男性が女の子、鳥などをカプチーノの表面に描くのを見せていただきました。人数が多かったため、参加者それぞれが自分で絵を描く時間をもつことはできませんでしたが、コーヒーとミルクだけで砂糖が入ってないのにこんなに甘いとは思わなかったなどという感想を言い合いながら、カプチーノを味わいました。

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この写真は翌日、2015年7月26日(月)の午後、毎月開催されている草月流生け花教室が終わった後の時間帯の様子です
写真のようにそれぞれの人が、それぞれのテーブルで思い思いに過ごしています。手前のテーブルでは近所の人がお茶を飲みながら話しをしています。カウンター席ではスタッフ2人が話。土間の大きなテーブルを囲んでいるのは草月流生け花教室を終えた後、かき氷を食べながら談笑する講師と参加者の女性。そして、和室では2人の男性は打合せをしています。

「居場所ハウス」では様々な行事を行ったり、教室を開催したりしていますが、決して行事や教室を開催する場所ではありません。様々な人が特に用事がなくても立ち寄り、1つの活動に参加することなく、思い思いに過ごせる場所。写真を撮影した時間帯にはいませんでしたが、1人で本を読んだりしながら過ごしている人もいます。

思い思いに過ごしている様々な人々が、それでも「居場所ハウス」という1つの場所に共にいることができる場所。これが「居場所ハウス」が公民館との違いであり、この場所の魅力の1つです。