『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

末崎中学校の校庭利用再開式

2016年12月15日(木)、大船渡市末崎町の末崎中学校にて「校庭利用再開式」が行われました。
校庭にあった平林仮設の撤去も完了し、本日から校庭の利用が再開されたとのこと。
気温は低かったですが、晴天の青空の下、校庭に集まった中学校の生徒たち。探偵と泥棒とに分かれて、ゼッケンをつけた探偵役の生徒が、泥棒を捕まえるという遊びが行われました。校庭からの声を聞き、様子を見に出てこれらた方もいました。この後、サンタクロースも登場していたようです。

「校庭利用再開式」の最後には、各学年の代表による挨拶がありました。
地域の人に感謝しながら大事に校庭を使いたい、これから部活で校庭が使えるようになったという挨拶。3年生代表の生徒からは、自分たちが校庭を使えるとは思っていなかった。卒業まで使える日数は少ないけれど、整備してくださった人たちに感謝しながら大事に使いたいという挨拶がありました。

なお、先週、12月6日(火)には末崎小学校で「おかえりなさい校庭」の会が開催。これで、末崎小学校、末崎中学校は、いずれも校庭の利用が再開されたことになります。

学校の校庭に仮設住宅を建設することについて、学校の校庭は市が所有する広くて使いやすい土地だが、学校の校庭に仮設住宅を建設するのはやめた方がいいと思うと話をしている方がいました。学校の校庭に仮設住宅を建設するから、子どもたちは校庭が使えず、急いで仮設住宅を撤去しなければならないのだと。
民間の土地が活用できるのなら、きちんと基礎を打った上で仮設住宅を建設することで、継続的に使える建物とし、復興期間が終われば、家賃をとって希望者に貸せばよいのではないか。そうすると、被災者にも転居を強いる必要もなくなるとのこと。
確かに、特に高齢の方にとっては、仮設住宅から高台移転するにせよ、仮設住宅から集約先の他の仮設住宅に転居するにせよ、転居という生活環境の変化は大きな負担を強いることになっている可能性があります。
震災から得られた1つの知見として、きちんと伝えておきたい内容だと思いました。