『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのノルディック・ウォーキング

今日、2017年5月29日(月)、「居場所ハウス」にてノルディック・ウォーキングを開催しました。今まで末崎地区公民館「ふるさとセンター」体育館で運動をしたことは数回ありましたが、町に出て歩くのは初めての試みです。
今日は天気にも恵まれ20人が参加。案内役は、仮設住宅などでノルディック・ウォーキングの講師を続けてこられた「大船渡ぬくもりボランティア」のSさんら3名です。

「居場所ハウス」に集合した後、「ふるさとセンター」前の駐車場に移動し、30分ほどポールを使って念入りに準備体操。この後、ノルディック・ウォーキングが初めての人(6人)と、経験したことのある人(14人)の2つのグループに分かれました。
初めての人はしばらく駐車場でポールを使った歩き方などの説明を受けた後、「ふるさとセンター」の近くを歩きました。経験した人のグループは「ふるさとセンター」を出発し、末崎中学校、「居場所ハウス」前を通って小細浦地区へ。小細浦地区の道を1周した後、再び「ふるさとセンター」へ。約1時間弱のウォーキングとなりました。
「ふるさとセンター」で合流した後、終わりのストレッチ。「居場所ハウス」に戻って解散となりました。

今回、いくつかの経緯がありノルディック・ウォーキングを開催することになりました。

  • 「居場所ハウス」では日建設計ボランティア部の方々とワークショップを重ねてきました。ワークショップで出された地域の課題の1つが交通。自家用車に依存した暮らしであるため、運転できなくなるとどこにも行けなくなるという不安を抱えているという話でした。これに関しては根本的な解決はないかもしれませんが、ワークショップ後の意見交換で、「実際に歩いてみると、案外、遠くなかった」という経験を重ねていけば、車が運転できなくなっても、「あそこまでなら歩ける」というように、移動にまつわる意識を変えることができるのではないかという話が出されていました。
  • 「居場所ハウス」では、今まで「末崎の歴史を学ぶ会」を2回開催しました。いずれも「居場所ハウス」で講師の話を聞くスタイルでしたが、実際に町に出て歴史的な場所を訪問する機会があってもいいという話が出されていました。

この他、ノルディック・ウォーキングは健康にもよいという理由ももちろんあります。また、サポートセンターで行われていたノルディック・ウォーキングを受け継ぐという役割もあります。サポートセンターではこれまで何度かノルディック・ウォーキングが行われていましたが、サポートセンターは3月末で閉鎖されています。今日のノルディック・ウォーキングには、サポートセンターが開催したノルディック・ウォーキングに参加していた方も何人か参加されていました。

「居場所ハウス」では、来月以降も月に1回、ノルディック・ウォーキングを継続する予定です。もう少し歩きたかったという人もいましたので、歩くコースについても工夫していきたいと思います。


ノルディック・ウォーキングをしている時に見かけた大田仮設の解体の様子。「ふるさとセンター」前の市営球場に建設され、2017年3月末で閉鎖された仮設住宅です。写真のように少しずつ解体が進んでいます。