『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのノルディック・ウォーキングが担う意味

2017年8月28日(月)、「居場所ハウス」にてノルディック・ウォーキングを開催しました。ノルディック・ウォーキングは、日建設計ボランティア部の方々とのワークショップをふまえる、末崎地区サポートセンター(2017年3月末で閉鎖)で行われていたノルディック・ウォーキングを受け継ぐなどいくつかの経緯があり、今年5月29日(月)に1回目を開催。それ以来、毎月末の月曜日に開催してきました。毎回、天候にも恵まれ、今回で4回目の開催となります。

4回目のノルディック・ウォーキングは講師を招くことなく、自分たちで歩くというスタイルで開催。参加者は7名です。

準備体操をした後、10時15分ころ、「居場所ハウス」をスタート。「居場所ハウス」前の坂を下って行き、小細浦へ。小細浦公民館、防潮堤の工事現場を通り抜け、小細浦の港へ。この場所に初めて来たという方も何人かおり、50年近く末崎で暮らしてるけど初めて来たという方もいました。

来た道を引き返し、住宅の間の坂道を抜けると細浦郵便局の前へ。ここから、神坂熊野神社に向かいました。4年に一度の式年大祭が行われる神社です。ここでお茶を飲んで休憩。

神坂熊野神社前の道を北へ。防災集団移転の住宅地を通り抜けた後、細浦の港へ。ここから、BRTの道路沿いに南に歩いて、細浦郵便局前を通り過ぎ、「居場所ハウス」に向かいます。

11時45分に「居場所ハウス」に到着。整理体操をして、ノルディック・ウォーキングは終了となりました。1人の方が携帯電話の万歩計を確認したところ、約5,400歩で、5km歩いたとのこと。

ノルディック・ウォーキングは個々人の健康に良いのは間違いありません。ただし、健康に良くても1人だとなかなか歩けない、みなと一緒だから歩けたという方もいたように、グループで歩くということに意味があるということです。
この日のノルディック・ウォーキングに同行して、歩くことには健康以外にも、次のような意味があると感じました。

地域の(再)発見
50年近く末崎で暮らしてるけど初めて来たという方、歩くと様々なものが見えるという方がいたように、歩くことは地域を(再)発見することにつながります。特に末崎町のように移動はほとんど自家用車という人が多い地域では、歩くことは普段とは違う目で地域を見直すきっかけになります。同時に、自家用車での移動は、限られたルートを移動しているだけであることにも気づかされます。

地域の人との接触のきっかけ
ノルディック・ウォーキングをしている途中、農作業をしている人や、港で作業をしている人に声をかけ、立ち話をする光景を何度も見かけました。自家用車での移動だと立ち話は難しいですが、歩くことは地域の人との関わりを生むきっかけにもなるということです。


「居場所ハウス」のノルディック・ウォーキングは毎月末の月曜に開催。次回は9月25日(月)の予定です。