『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

公園のフィットネス・コーナー:ネパールにおける高齢者への政策

最新(2011年)の国勢調査によると、ネパールの高齢化率は5.3%。これは日本の高齢化率(2015年の国勢調査)の26.6%に比べると小さな値です。ただし、国勢調査から時間が経過しており、現在の高齢化率は5.3%より大きな値になっている。そのため、ネパールでも高齢者に対する政策が進められている。先日、ネパールを訪問した時このような話を伺いました。

その1つが、公園へのフィットネス・コーナーの設置。
写真はカトマンズのパタン(Patan)*1)にある「Lamo Chaur Community Park」という公園。Jhamsikhel RoadとJhamsikhel Margの交差点の南東角に位置する南北に細長い公園です。
公園の南端に、いくつかの健康器具が置かれたフィットネス・コーナーが設けられています。訪れた時には、中学生くらいの子どもが健康器具で遊んでいるのを見かけました。

ネパールでは、地区(Ward)ごとに、このようなフィットネス・コーナーが設置されているということです。

高齢者が集まれる場所を作ることも、高齢者への政策として進められているとのこと。
フィットネス・コーナーのある「Lamo Chaur Community Park」の一画には寺院があり、寺院のすぐ隣に建物が建設中。高齢者が集まるために建設されていると伺いました。


  • 1)正式な都市名はラリトプル(Lalitpur)で、ラリトプルは「美の都」の意味。