『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

デジタル公民館まっさきのパソコン&スマートフォン相談会(2018年9月):ちょっとしたことを個別に聞ける「場」

2019年7月13日(土)、末崎地区公民館「ふるさとセンター」にて2019年7月のパソコン・スマートフォン相談会を開催しました。今日参加されたのは8人です。

この日の相談会では次のような困り事の相談がありました。

  • ①ウィルスソフトの期限が切れてしまうが、どうすればいいか。
  • ②間違って知らない人にFacebookの友達申請をしてしまったので、友達申請を取り下げたい。
  • ③(知らないうちに)インストールされているソフトを消したい。
  • ④スマートフォンで撮影した写真をパソコンに取り込みたい(3人)。

これらの相談を聞いて、次のようなことを感じました。
1つは相談の①②③に関わること。
今日の相談会に参加された方はパソコン、スマートフォンの基本的な操作は習得されており、普段は何の問題もなく利用されています。けれども、普段と違う表示がされたり、普段と違うことをしようと思った時にどうすればいいかわからなくなる。今日に限らず、こうした相談が多いように感じます。

もう1つは相談の④に関わること。
少し前まではパソコンというとWord、Excel、PowerPointをはじめとする事務系のソフトを利用するものだというイメージがありました。しかし、今ではパソコン、スマートフォンは事務系のソフトを利用するだけの道具ではなく、もう少し暮らしに密着した道具になっている。スマートフォンで撮影した写真をパソコンに取り込むというのは、このことの現れだと思います。
ただし、Word、Excel、PowerPointという同じソフトを使うのと異なり、スマートフォンで撮影した写真をパソコンに取り込むのは機種に大きく依存します。今日は3人の方から同じ質問がありましたが、質問は同じでも、1人はUSBケーブル経由で、もう1人はMicro SDカード経由で、最後の方はスマートフォンに直接挿入するUSBドライブで写真を取り込むというように方法が異なるため、個別にしか説明することができません。

普段利用する分には問題ないが、普段と異なる表示が出るとどうすればいいかわからない。利用している機種によって対応方法が変わる。この2つが、パソコンやスマートフォンを利用する上での大きなバリアになっていると思います。しかしこれは、一斉に同じことを学ぶというパソコン教室では解決することができない。
これは大きな課題ですが、困り事が生じた時に、その都度、わからないことを個別に質問できる「場」を、身近なところに作っていくということでしか解決できないのだろうと思います。今日の相談会では、例えば、Wordに写真を挿入する方法を、わかっている人がわからない人に教えている光景が見られましたが、上に書いた「場」はこの延長上に実現されるものかもしれません。


今日の相談会では参加された8人の方に次のような質問を行いました。

  • Q1:パソコン・スマートフォン相談会をどのような機会にしたいですか。
  • Q2:パソコン・スマートフォンで学びたいことを教えてください。

参加された8人は以前から参加されている方、最近参加されるようになった方、末崎町の方、末崎町外の方と様々ですが、Q1について人数が多かったのは以下の項目です。

  • パソコン(インターネットを使うもの)の困り事を相談したい(7人)
  • スマートフォンの困り事を相談したい(6人)
  • インターネット、Facebookなどを使う上での注意点を教えて欲しい(6人)
  • 霞ヶ関ナレッジスクエアの方との関係を継続したい(5人)
  • パソコンのソフト(ワード、エクセル、パワーポイントなど)の使い方を習いたい(4人)

インターネットに関することを学ぶ機会にしたい、これまで関係を続けてきた霞ヶ関ナレッジスクエアの方との関係を継続する機会にしたいというのは、これからのパソコン・スマートフォン相談会の方向性を考える上で重要なポイントだと感じました。また、3人からは、地域情報を発信する仕組み・グループを作りたいという回答がありました。

Q2については次のような回答がありました。

  • スマートフォンで撮影した写真をパソコンに取り込む
  • 写真のCDへの取り込み方
  • 写真の編集
  • チラシ作り
  • Facebook、メールを利用しているが基本的なことを知らないところがあるため、基本的なことをサラッと系統的に学べる場面が欲しい
  • 画面に表示されるメッセージ(*更新の通知など)に対応できないことがある

ここでも写真に関わること、インターネットにかかわることなどが挙げられており、パソコン、スマートフォンは事務系のソフトを利用する道具ではなく、暮らしに密着した道具になっていることが、ここにも現れています。