当事者になっていること/当事者意識をもってもらうこと(アフターコロナにおいて場所を考える-51)
近年、各地に開かれている居場所と、従来の施設との違いの1つとして、当事者と利用者という違いがあると捉えています(田中康裕, 2021)。施設では、誰がどのように運営するかがあらかじめ決まっていたり、運営側が運営のあり方を...
近年、各地に開かれている居場所と、従来の施設との違いの1つとして、当事者と利用者という違いがあると捉えています(田中康裕, 2021)。施設では、誰がどのように運営するかがあらかじめ決まっていたり、運営側が運営のあり方を...
施設、特に高齢者施設や福祉施設では利用者、あるいは、これに敬称をつけた「利用者さん」という表現が日常的に使われています。このことは、「利用者さん」をキーワードとしてウェブサイトを検索すると、社会福祉法人や介護に関するペー...
アメリカの社会学者、レイ・オルデンバーグは「第一の家、第二の職場」に続く「第三の場所」としてサードプレイスという概念を提示しています。 サードプレイスとは「家庭と仕事の領域を超えた個々人の、定期的で自発的でインフォーマル...
専門家が計画、設計、施工し、建物が完成する。人々はその建物を利用し始めたり、その建物で住み始めたりする。建物を作るプロセスを考える時、当たり前のようにこう考えてしまうことがあります。けれども、建物はこうした当たり前が揺さ...
MITメディアラボ(MIT Media Lab:米国マサチューセッツ工科大学(MIT)建築・計画スクール内に設置された研究所)の伊藤穰一氏、ジェフ・ハウ氏の著書、『9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために』(早川書...
建築の計画においてしばしば議論されるのは、「利用者は計画者の想定通りにその建物を利用しているか?」ということ、さらに「その計画は適切だったか?」ということ。 収納が少なかったため、DIYにより利用者自身が棚を取り付けるこ...
大船渡市末崎町の「居場所ハウス」は間もなくオープンから5周年を迎え、6月16日(土)には五周年記念感謝祭を開催予定です。 2013年6月13日のオープンから2018年5月末までの来訪者を集計したところ次のようなことがわか...
田所承己氏の『場所でつながる/場所とつながる』(弘文堂 2017年)を読みました。 「リアルな場所を“媒介”に何らかの社会関係や相互作用が生成される側面」としての「場所でつながる」、「居住者や旅行者が“ある場所との関係”...
大船渡市末崎町の「居場所ハウス」のスタッフ・来訪者の中心は高齢者であり、高齢者施設の一種類だと捉えらることもありますが、「居場所ハウス」では高齢者施設ではないことを意識的に打ち出しています。一般的に、高齢者施設において高...
千里ニュータウンの新千里東町では、近隣センターの「ひがしまち街角広場」、府営住宅集会所の「3・3ひろば」、新千里文化センターの「コラボひろば」が開かれています。このような場所(まちの居場所、コミュニティ・カフェ)は、20...