『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

Ibashoフィリピンの農園

フィリピン、オルモック市のバゴング・ブハイ(Barangay Bagong Buhay)に滞在中、メンバーが野菜作りを行っている農園(Ibasho Garden)を訪問しました。
2015年10月、大船渡「居場所ハウス」のKさんと一緒に訪問した際、Kさんは野菜作りの方法を教えてくださいました。その後、Ibashoフィリピンのメンバーは土を耕し、農園を改良したという話を伺っていました。それと同時に、農作業に参加する人数が減っているという話も伺っていました。

農園がどうなっているか気になっていましたが、1年ぶりに訪問して、農園が見違えるように変わっているのを目にして驚きました。
木の板やバナナの皮で土に囲いがなされており、その中の土は籾殻など肥料が混じったフカフカの土。野菜も順調に育っています。また、「Container Gardening」と書かれた植木鉢を使っての野菜作りも行われていました。

Kさんが伝えた方法に自分たちで工夫しながら野菜作りを改良されている。海外支援というと大きな話のように聞こえてしまいますが、顔の見える関係をベースとする知識や技術の伝達という草の根の、ささやかなところからそれは始まるのだと感じました。
もちろんこの支援関係は一方通行ではなく、Ibashoフィリピンの農園がその後どうなったかはKさんをはじめとする「居場所ハウス」の方々にも伝えたいと考えています。そして、「居場所ハウス」もまたIbashoフィリピンから学ぶという循環的な関係を築くことができればと思います。

161121-161824 161121-161942 161121-162254 161121-162859 161121-162946 161121-163536