『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン再開発の光景@新千里東町(2025年1月)

近隣センター

千里ニュータウンの新千里東町は、2000年代に入ってから集合住宅を中心として再開発が進められてきました。既に多くの再開発は完了していますが、現在、近隣センター跡地の再開発が行われています。
再開発が行われているのは、東丘小学校側の歩行者専用道路に接した敷地(近隣センターの再開発で「西1地区」と呼ばれている敷地)で、民間の分譲マンションが姿を現してきました。

(建設中の分譲マンション)

(再開発前の近隣センター)

なお、分譲マンションのすぐ東側(「西2地区」と呼ばれている敷地)は、2022年7月に地区会館、子育て支援施設、郵便局が入居する公益施設が竣工*1)。公益施設の一画では、地域住民が運営するカフェ「Harbor 101」が運営されています。また、公益施設前の人工芝の小さな山は子どもたちの遊び場になっています。

府営新千里東住宅

府営新千里東住宅は、特徴的な中庭をもつ囲み型配置がされた団地でした。
府営住宅は、民活プロジェクトによる再開発が進められています。これは、府営住宅の敷地を住棟の高層化によって集約することで余剰地を生み出し、余剰地を民間に分譲することで得られた売却益を府営住宅の建て替え費用に充てるという方法です*2)。

旧府営新千里東住宅敷地の中央部分は、府営豊中新千里東住宅に建て替えられ、2011年12月に第1期第1工区の279戸、2014年7月に第1期第2工区の170戸、2018年1月に第2期工区の146戸の高層の住棟が竣工しています*3)。

(第1期工区にもうけられた府営住宅集会所)

(再開発前の府営住宅の住棟)

旧府営新千里東住宅敷地の南部分(「東地区」と呼ばれている敷地)は、1階が店舗、医院などが入居する新たな近隣センター、2階以上が民間の分譲マンションからなる建物に再開発され、建物は2021年3月に竣工しています*4)。

旧府営新千里東住宅敷地の北部分のうち、西側は2014年3月に民間の分譲マンションが竣工しています。

(かしのき橋より。左側が民間の分譲マンション、正面が府営豊中新千里東住宅)

(かしのき橋より。再開発前の府営住宅の住棟)

北部分の東側も民間の分譲地とされていますが、民間への分譲語の活用方法は現時点では発表されていません。ただし、府営住宅の住棟は2024年6月に撤去が完了し、現時点では更地となっています。

(住棟が撤去された土地。正面右手の中層の住棟はUR千里青山台団地、左手の中層の住棟は府営新千里住宅)

(再開発前の府営住宅の住棟)

UR新千里東町団地

「こぼれび通り」と呼ばれる歩行者専用道路の南側にあるUR新千里東町団地は、4棟の高層住棟がUR千里グリーンヒルズ東町への再開発が進められています。

2020年11月には、高層住棟であるC27棟と集会所(C31棟)を建て替えた千里グリーンヒルズ東町の101・102・103号棟が完成。現在、残り3棟の高層住棟の再開発が進められており、新たな住棟が姿を現しています。

(建設中の千里グリーンヒルズ東町の住棟)

(再開発前の高層住棟)

なお、歩行者専用道路の「こぼれび通り」は、2023年から整備事業が進められてきました。2024年11月13日、先行して整備が進められてきた千里阪急ホテルの北東付近から、東丘こども園の南西付近までの区間が開通しました。2024年12月18日には開通した区間に、「ひがしまち街角広場」からの樹木寄付の記念碑が設置されています。

「こぼれび通り」は、再整備による歩道部分の拡張のため、植栽帯が小さくなりましたが、UR千里グリーンヒルズ東町の敷地に、「こぼれび通り」に沿って新たな植栽帯がもうけられる計画になっています。

東丘こども園

こぼれび通りの北にある東丘こども園の園舎も建て替えも進められています。園舎の建て替えに伴い、2024年7月、旧園舎の向かい(テニスコートの隣)に建設された仮園舎への移転が行われました。

(建設中の新校舎)

(仮校舎)

(旧校舎)


■注