『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン再開発の光景@新千里東町こぼれび通り(2024年11月)

千里ニュータウンの半に開発された住区(新千里北町以降に開発された、豊中市域4住区と吹田市域の竹見台・桃山台)では、歩車分離のために、近隣センター、小中学校、公園などの住区内の主な場所をつなぐような歩行者専用道路がもうけられました。歩車分離とは、歩行者が通る道と自動車が通る道を分けることで安全に歩けるようにすること。

新千里東町には、千里中央地区と千里中央公園を東西に結ぶ「こぼれび」通りと呼ばれる歩行者専用道路があります。「こぼれび通り」は道路の中に植栽帯がもうけられているという特徴があり、後に開発されたニュータウンでは、「こぼれび通り」を発展させ、より幅の広い緑道がもうけられました。この意味で、「こぼれび通り」は日本における緑道のモデルと言えます。


「こぼれび通り」は、「URの建替え事業に合わせて無電柱化と道路整備に取り組み、安心・安全で快適な通行空間の確保及び良好な都市景観の形成」*1)を図ることを目的として、2023年から整備事業が進められてきました。

2024年11月13日、先行して整備が進められてきた千里阪急ホテルの北東付近から、東丘こども園の南西付近までの区間が開通しました。
写真のように道路が拡幅され、所々に休憩コーナーがもうけられています。道路内の植栽帯には、整備事業前の樹木もいくつか残されていると伺いました。「こぼれび通り」の南側には、UR千里グリーンヒルズ東町の高層の住棟が建ち上がってきている様子が伺えます。今後、先日開通した道路部分とURの住棟の間にも植栽帯の整備が進められ、さらに緑が充実した歩行者専用道路になるということです。


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