『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン再開発の光景@UR新千里東町団地・新千里東町近隣センター(2021年10月)

千里ニュータウンの新千里東町では、2000年代に入ってから集合住宅の再開発が進められてきました。新千里東町は、千里ニュータウンの12住区で唯一、全ての住宅が集合住宅。大阪府住宅供給公社の集合住宅は全て建て替わるなど、大半の集合住宅の再開発が終わりました。

竣工年名称再開発前
20038ジオメゾン新千里東町(218戸)府公社深谷第二住宅
20053ガーデンヒルズ千里中央(222戸)府公社深谷第一住宅
202512新千里桜ヶ丘メゾンシティ(524戸)府公社新千里桜ヶ丘住宅
20062ローレルコート新千里東町あかしやの丘(221戸)府公社新千里東町分譲住宅(あかしや)
20071新千里東町アーバンライフ(59戸)府公社新千里東町住宅
20077府住宅供給公社 OPH新千里東町(72戸)府公社新千里東町住宅
20096ザ・千里タワー(356戸)※千里中央地区
20113ザ・千里レジデンス(132戸)※千里中央地区
201112府営豊中新千里東住宅 第1期 第1工区(280戸)府営新千里東住宅
20129グランドメゾン千里中央東丘(246戸)府公社新千里東町分譲住宅(東丘住宅)
201212シティハウス千里中央(116戸)府公社深谷第三住宅
20143ジェイグラン千里中央(140戸)府営新千里東住宅
20147府営豊中新千里東住宅 第1期 第2工区(170戸)府営新千里東住宅
20192シエリアタワー千里中央 (552戸)※千里中央地区
202011千里グリーンヒルズ東町 101〜103号棟(380戸)UR新千里東町団地
20212パークホームズ千里中央ザレジデンスパークサイド(181戸)府営新千里東住宅
・新千里東町のポータルサイトの「歴史」のページなどを参考にした。
・建替前の集合住宅は「豊中市詳細図 新千里東町一、二、三丁目」(平成五年度版)より。

2021年10月時点で、新千里東町の以下の再開発が行われています。

UR新千里東町団地/千里グリーンヒルズ東町

千里中央地区と千里中央公園を結ぶ歩行者専用道路「こぼれび通り」の南側に位置するUR新千里東町団地は、4棟の高層住棟が千里グリーンヒルズ東町に再開発されています。

2020年11月、UR新千里東町団地の高層住棟であるC27棟と集会所(C31棟)を再開発した、千里グリーンヒルズ東町の101・102・103号棟が完成。そして、現在、残りの3棟の高層住棟であるC28・29・30棟の再開発が進められています。

先日(2021年10月28日)通りかかった時は3棟の高層住棟には囲いがされている状態になっていました。

近隣センター

新千里東町の近隣センターの再開発も進んでいます。

2021年2月には、東地区(府営新千里東住宅跡)に、分譲マンションのパークホームズ千里中央ザレジデンスパークサイドが竣工。この分譲マンションの1階部分が、新近隣センターの店舗になっており、2021年6月2日に核店舗となるスーパーマーケット「フレスコ新千里東店」がオープンしました。

酒屋が新しい近隣センターに移転したのに伴い、先日(2021年10月28日)の時点では全ての店舗が新しい近隣センターに移転しており、旧近隣センター(西1地区)の店舗部分で運営しているのは「ひがしまち街角広場」のみとなっています*1)。また、旧近隣センター(西1地区)の店舗以外の部分では、東町会館、郵便局、東町交流室も西2地区の公益施設が完成するまで運営・営業が継続されます。

旧近隣センター(西1地区)の店舗が新しい近隣センター(東地区)に移転したことで、旧近隣センター(西1地区)の北側は立入禁止となっています。

旧近隣センターは、店舗がコの字型に配置され、コの字の外側に向けて店舗の入口があり、コの字の内側に駐車場・荷捌き場が設けられるという、千里ニュータウンの近隣センターの中でも珍しい形式になっています。写真は、コの字の内側の様子。店舗の2階部分は住宅となっていますが、様々なかたちで増築されている様子が伺えます。

西2地区で運営していたスーパーマーケット「青葉」の建物も、先日(2021年10月28日)通りかかった時には既に取り壊しが終わっていました。

この後、西2地区に公益施設が完成した後、旧近隣センター(西1地区)で運営・営業されている東町会館、郵便局、東町交流室が移転。旧近隣センター(西1地区)の建物は取り壊され、跡地に分譲マンションが建設される予定となっています。


■注

  • *1)当初、西2地区の公益施設に「ひがしまち街角広場」を継承するカフェが開かれる予定であり、地域の人々が日常的に訪れる場所が再開発によって途切れないよう、西2地区の公益施設が完成する2022年夏頃まで「ひがしまち街角広場」だけは例外的に運営が認められています。詳細はこちらを参照。