『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのひな祭り

「居場所ハウス」の周りでは、災害公営住宅や防災集団移転のための造成工事が着々と進んでいます。1年前と比較すると、ずいぶん風景も変わりました。

150207-103308 150207-141059

「居場所ハウス」ではひな祭りに向けて、段飾りのひな人形と、高田人形など地域に昔から伝わる土製の人形を展示します。高田人形というのは「江戸時代末期から昭和30年代ころまで、農家や左官職人の副業として作られていたとされる土製の人形」で、「胡粉(ごふん)で彩色され、魔よけの赤に白梅の模様を描いたものが多い」のが特徴です(『東海新報』2014年2月16日より)。かつてはどの家庭にもあったようですが、東日本大震災で流失したものもあり、今となっては貴重なものになっています。
地域の方からお借りした高田人形や、その後の時代に製作された陶器製の人形を、「居場所ハウス」で3月上旬まで展示する予定です。昨年より多くの方から人形をお借りすることができました。人形を貸してくださった方からは、「毎年、ひな祭りの時には、妹と喧嘩しないようそれぞれ人形を1体ずつ買ってもらった」、「お父さんが出稼ぎ先から買って来てくれた」など、人形にまつわる思い出も聞かせていただいています。

150206-105406 150207-144452 150207-151717

また、先日ご案内した通り「居場所ハウス」では2月21日(土)の13:30〜15:00まで、「デジタル公民館まっさき」主催でふれあいキッズデーのひな祭りを開催します。自分の家にひな人形がなく、ひな人形の飾り方がわからない子どももいることから、段飾りのひな人形を一から飾ることも行います。

ひな人形を媒介として、地域の大人と子どもとが関わり、季節の行事や地域の思い出などを継承できるような機会になればと思います。