『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのひな人形

2017年2月4日(日)、「居場所ハウス」にて雛人形の飾り付けをしました。飾ったのは段飾りの雛人形2組、高田人形などの土人形、吊るし雛です。

段飾りの雛人形

以前末崎小学校の校庭にあった山岸仮設と、末崎町内の方より寄贈いただいたものです。

高田人形などの土人形

末崎町内の3人の方より寄贈、お借りしているもの。特に高田人形と呼ばれる土人形は、現在の高齢の方が子どもの頃の人形。東日本大震災の津波で多くが流出し、今となっては貴重な人形です。
『東海新報』では高田人形が次のように説明されています。

「高田人形は江戸時代末期から昭和30年代ころまで、農家や左官職人の副業として作られていたとされる土製の人形。胡粉(ごふん)で彩色され、魔よけの赤に白梅の模様を描いたものが多い。」
※「きらびやか7段飾り」・『東海新報』2014年2月16日号

「居場所ハウス」では高田人形より少し時代の新しい、陶器製の人形も展示しています。

吊るし雛

末崎地区サポートセンターで開かれていた「おたすけクラブ」の参加者をはじめ、末崎町の方がよりお借りしたもの。七宝、鶴、野菜など様々なものを展示しています。吊るし雛は、他の方からもお借りする予定です。


翌日(2018年2月5日(月))、高田人形を寄贈してくださった80代の女性が、人形にまつわる思い出を聞かせてくださいました。
高田人形は、この女性が小学生の頃(昭和10年代)、かつて末崎小学校前にあった「まつのや」から、祖母・母親に毎年1つずつ買ってもらったもの。当時はお金がなかったこともあり、妹と喧嘩しないように、姉妹それぞれ同じ人形を毎年1つずつ買ってもらったとのこと。人形の裏には、喧嘩しないようにと姉妹の名前が記されています。「居場所ハウス」で展示されるまで、何十年も家にしまっていたということで、「ここだったら、みんなに見てもらえるから、お雛さんも喜んでる」と嬉しそうに話してくださいました。

「居場所ハウス」では2014年から毎年、高田人形をお借りして展示しています。元々は、「昔から伝わる土人形を借りて展示してはどうか?」という1人の運営メンバーが提案したところ、土人形なら家にあると言ってくださった方がいました。

「居場所ハウス」では毎年のように展示している馴染みの高田人形ですが、上に書いた通り、今となっては非常に貴重な人形です。高田人形の名前がある通り、陸前高田市の市「まぢの日」で買ってもらったと話してくださった方もいました。末崎町で高田人形をお持ちの方がいることからは、末崎町と陸前高田市との繋がりも伺えます。

長い間家にしまっていた高田人形を表に出し、多くの方々に見てもらえる機会を作れたこと。高田人形にまつわる貴重な思い出話を聞かせてもらえたこと。「居場所ハウス」が地域に貢献できたことの1つとして、高田人形と、高田人形にまつわる思い出を共有できたことをあげてよいと考えています。

高齢の女性が嬉しそうに高田人形にまつわる思い出を話してくださる様子を見ていると、こういう瞬間を「居場所ハウス」で大切にしていけたらいいなと思います。

なお、「居場所ハウス」では2月18日(日)にひな祭りのお茶会も開催予定です。

ひな祭りお茶会

  • 日時:2018年2月18日(日) 10:00〜13:00
  • 場所:居場所ハウス
  • 参加費(お菓子代):200円

(更新:2018年2月5日)