『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

屋外空間を積極的に利用する

「居場所ハウス」のある大船渡市末崎町は過ごしやすい日が続いており、パラソルのあるテーブル・イスや丸太のベンチで過ごす人もいます。

ある日の午後、赤ちゃんを抱いた母親たち何人かが屋外で過ごしていたところ、偶然、犬を散歩していた人が通りかかって、赤ちゃんが犬と遊ぶ(?)光景が見られました。また別の日、女性2人が屋外で過ごしていたところ、「いてるのが見えたから来た」と言って、もう1人の女性がやって来られました。

屋外で過ごしている人がいると、それに惹きつけられるように人がやって来るのは不思議です。

「居場所ハウス」の建物は通りに面した側が壁になっており、通りから中の様子が見えません。そのため、通りからは中で誰が過ごしているかわからず、立ち寄りにくいという話を聞いたこともあります(通りに面した壁に入口が窓を作りたいという話もありますが、そう簡単ではありません)。
けれども屋外で人が過ごしていれば、「居場所ハウス」に誰がいるのかということが通りからもわかりますし、実際、屋外で過ごしている人の姿をみて立ち寄ってくださる方もいます。これから屋外で過ごすには絶好の季節、上手く屋外の空間を利用できればと思います。まだまだ工夫できることはありそうです。

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