『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

街角の光景@ネパールのバクタプル

写真はネパールのカトマンズ盆地に位置するバクタプル(Bhaktapur)。バクタプルはカトマンズ(Katmandu)、パタン(Patan)を並ぶかつての王朝の1つ。2015年のネパール大地震では大きな被害を受け、現在でも復興が進められています。
中心部からやや離れているため、カトマンズ、パタンに比べると観光客も少ない印象を受けました。

旧王宮のダーバースクエア(Durbar Square)

入口脇で1,500ルピーの入場料を支払い入場。ダーバースクエア付近が、最も地震の被害が大きいように感じました。

トウマディー広場(Taumadhi Square)

ニャタポラ寺院(Nyatapola Temple)はカトマンズ盆地で一番高い建物で、階段を上がるとバクタプルの街を一望することができます。

タチュパル広場(Tachupal Square)

14世紀に作られたバクタプルで最も古い広場。広場にはダッタトラヤ寺院(Dattatraya Temple)という寺院があります。

陶工広場(Pottery Square)

乾燥させるため、広場の中央では陶器が並べられていました。

バクタプルの街は、細い道を抜けるとぱっと広場に出るという街路構成、お寺が交差点や道が膨らんだところなど至るところにあることなどは、パタンと共通しています。ただ、パタンよりも高低差があるという違いがあります。

パタンと同様、屋外で過ごしている人も多く、物を売る人、買い物する人、道ゆく人、座って話をする人、手芸など物作りをしている人、洗濯している人、お祈りしている人など、至るところで「街角」の光景が見られました。活気もあり、歩いていて非常に楽し街です。
特徴的なのは壁のない小さな建物で、日本の縁側のように腰掛けて休憩したり、何かを売ったり、丸く座ってゲームをしている人などを見かけました。この小さな建物はPati(パティ)と呼ぶとのことです。


*記事の執筆にあたってはWikipediaの「バクタプル」の項などを参考にしました。