2019年12月7日(土)、末崎地区公民館「ふるさとセンター」で、デジタル公民館けせんのパソコン&スマートフォン相談会が開かれました。
参加者は14人で、うち4人は東京から講師として参加してくださいました。年末ということで、年賀状作りに取り組んでいる方も何人かいらっしゃったようです。
今日参加されていた方から、次のような貴重な資料を見せていただきました。先祖が全国の寺社を参拝した際の御朱印を家で見つけたとのこと。東日本大震災の津波を免れたもので、このようなものを保管していることは「親からも聞いたことがない」とのこと。
見せたいただいたのは、御朱印をコピーしたものを綴じたファイルです。
ファイルには、善光寺(長野)、浅草寺(東京)、靖国神社(東京)、四天王寺(大阪)、春日大社(奈良)など全国の名だたる寺社の御朱印が綴じられています。そこに、男山八幡宮(現在は石清水八幡宮と呼ばれている)の御朱印も。
京都府八幡市の実家は、石清水八幡宮の鎮座する男山の麓で、子どもの頃から親しんできた神社。まさか、末崎町で石清水八幡宮の名前を発見するとは思いませんでした。
驚くべきは、これらの御朱印の日付は明治29年(1896年)となっていること。今から120年以上前のものです。
例えば、男山八幡宮の御朱印には次のように書かれています。
山城國
官幣大社
男山八幡宮
明治廿九年四月二十日参拝
既に鉄道は敷設されていたとは言え、当時、これらの寺社を巡るのは大変だっただろうと思います。
- 末崎町からどのような交通手段で全国の寺社を訪問したのか?
- 当時、末崎町だけでなく、全国的にこのような寺社への参拝が行われていたのか?
- 全国の寺社を参拝する目的は?
- これらの寺社は、どのような基準で選ばれたのか?
など、色々な疑問が湧いてきます。
この方からは、先祖が辿った寺社の位置をパソコン上でマッピングしたいという依頼がありました。最初、Googleマップのマイプレイスを紹介しましたが、Googleのアカウントがわからないということで、Windows 10に標準でインストールされている「マップ」アプリをご紹介しました。
マッピングした地図が完成したら見せていただくのを楽しみにしています。
パソコンやスマートフォンは何でもできる道具です。現在は性能もあがっていますので、「こういうことがやりたい」という依頼があれば、ほとんどのことには対応できると思われます。
けれども、これを逆に言えば、何をしたいかがわからなければ何にも使えない道具だということ。パソコンやスマートフォン自体の操作を習得することはもちろん大切ですが、もっと大切なのはパソコンやスマートフォンはこのような使い道もあるのだというアイディア(事例)を紹介することではないか。
今日のパソコン&スマートフォン相談会で、このようなことを感じました。