『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里阪急「千里さんぽ」の街歩きツアーのガイドを行いました

千里中央の百貨店「千里阪急」では、2022年11月2日(水)~22日(火)まで『千里さんぽ』という企画が行われていました。千里ニュータウンに立地する百貨店として、千里ニュータウンや周辺地域の魅力を知ってもらうことで「地域の環境を楽しむこと」と「百貨店の買い物を楽しむこと」を連携させ、地域と百貨店が相互に魅力を高めあうことを目的とする企画です。

この企画の一環として、2022年11月21日(月)に街歩きツアーが開催され、ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)がガイドを担当しました。

■千里さんぽ・新千里東町コース
千里阪急 → 千里東町公園・長谷池 → 千里阪急ホテルのアイヴィーチャペル → こぼれび通り → 安場橋 → 桜の丘 → 北広場 → 安場池 → 彫刻「あほんだら獅子」 → オブジェ「森のささやき」 → 安場橋 → こぼれび通り → 長谷南橋 → 千里阪急

千里阪急

10:30に千里阪急前に集合。千里ニュータウンの概要、街歩きツアーのコースを説明した後、スタートしました。

千里東町公園・長谷池

千里東町公園は、千里ニュータウン開発前の千里丘陵の地形や植栽が継承されており、公園内の長谷池は、かつて上新田集落の農業用のため池でした。
公園内にはメタセコイア(曙杉)の林があります。メタセコイアは成長が早いことから、昭和30~40年代には多くの団地で植栽された樹木です。成長が早い大木である反面、風に弱いため、千里ニュータウンの道路沿いにあるメタセコイアの中には伐採されたものもあります。

千里阪急ホテルのアイヴィーチャペル

この日は特別に、千里阪急ホテルのアイヴィーチャペルを見学させていただきました。参加された方もほとんどが中に入ったのは初めてだったようで、入口のカラフルなステンドグラスや外光を取り入れた空間などに感嘆の声をあげておられました。

こぼれび通り

千里東町公園をでた後、こぼれび通りへ。道路内に植栽帯をもつ歩行者専用道路であるこぼれび通りは、その後、日本のニュータウンや大規模団地の緑道のモデルになりました。こぼれび通りでは、現在、ディスカバー千里も企画に加わった「ひがしまちって『どんな』まち?展」を開催しています。

こぼれび通りを東に歩いて、千里中央公園へ。途中、千里東町公園の竹林は竹の子栽培のために江戸時代に植えられたもので、現在は「千里竹の会」という市民グループが手入れをされていること、アカマツ、クロマツ、アイマツ(アカマツとクロマツが掛け合わさった松)の違い、UR新千里東町団地は特徴的な囲み型配置になっていること、谷の部分に車道を通し、両側の丘を結ぶ形に歩道橋を設けた立体交差は千里丘陵の地形をいかした歩車分離の工夫であることなどを説明しました。

安場橋

11:40頃、千里中央公園の入口にある安場橋に到着。安場橋と立体交差する府道吹田箕面線(千里みどりのさんぽみち)は千里ニュータウンの南北の幹線です。この付近は、かつて勝尾寺街道が通っており、千里丘陵には千里ニュータウン開発前から歴史があることを紹介しました。

桜の丘

千里中央公園に入った後、桜の丘を上がりました。桜の丘は、約300本の桜の木々がある桜の名所です。

北広場

北広場にあるのが150mのローラーすべり台。向かいにはバーベキューコーナーもあります。バーベキューコーナーの一画では、皇帝ダリアが綺麗に花を咲かせていました。

安場池

12:00頃、安場池に到着し、一旦休憩としました。安場池も、長谷池と同じく、かつては上新田集落のため池で、現在は渡り鳥のヨシガモ、国内を移動する漂鳥のオシドリ(オシドリの一部は渡り鳥)などの飛来池になっています。この日もオシドリの姿が見られ、参加された方の中には、オシドリの写真を撮るためまた安場池に来ると話されている方もいました。

彫刻「あほんだら獅子」

安場池を出発した後、太陽の塔を見渡せる丘を通り、あほんだら獅子へ。あほんだら獅子は、世界的な彫刻家・流正之氏の作品で、1970年、大阪府と(財)大阪府千里センター(当時は千里開発センター)によって、千里ニュータウンの完成記念モニュメントの1つとして設置されました。

オブジェ「森のささやき」

あほんだら獅子から階段を下ったところ(豊泉家千里体育館の前)には、森のささやきという風で動くオブジェがあります。豊中市出身の新宮晋氏の作品で、1990年に設置されました。

安場橋・こぼれび通り・千里阪急

千里中央公園を後にした後、安場橋、こぼれび通りを折り返し、13:00頃、千里阪急に戻りました。


この日は、朝まで降っていた雨もあがり、木々が赤や黄色に色づき始めた新千里東町を歩くことができました。参加された9人の方は、新千里東町にお住まいの方だけでなく、東豊中や吹田市から参加された方もいらっしゃいました。今回の街歩きツアーが、千里ニュータウンの魅力や歴史を発見するきっかけになればと思います。