『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里まち歩き:千里中央公園コース@団地パンまつり&まち歩き

2016年10月29日(土)、新千里東町のUR新千里東町団地にて、UR都市機構、豊中市千里文化センター・コラボ、ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)の3者の共催により「団地パンまつり&まち歩き」を開催しました。
ディスカバー千里が、豊中市千里文化センター・コラボとの共催として、目玉として企画したのが千里まち歩きです。

千里中央公園コース、千里東町公園コースの2コースを、ディスカバー千里のメンバーらと1時間〜1時間ほどかけて歩くガイド付きのまち歩き。10時から千里中央公園コース2グループ、千里東町公園コース1グループ、14時から千里中央公園コース1グループ、千里東町公園コース2グループの、計6グループのまち歩きを行いました。
ここでは千里中央公園コースの様子をご紹介します。

※千里中央公園コースのマップはこちらからダウンロードしていただけます。
※千里東町公園コースはこちらをご覧ください。


千里中央公園コースは、「団地パンまつり&まち歩き」の会場であるUR新千里東町団地の集会所をスタートし、UR新千里東町団地の中庭、千里中央公園のあほんだら獅子、展望台、桜の丘、こぼれび通りを通り集会所に戻るコースです。

団地集会所をスタートし、C17棟・C18棟の南側の広場で説明。UR(旧公団)の団地は日照を考慮し、東西に細長い住棟が平行に配置されている場合が多いのに対し、UR新千里東町団地では住民相互の関わりの機会を生み出すため、住棟が緩やかな囲みを作るように配置される珍しい住棟配置となっています。写真のように中庭の木々も大きく育ち、豊かな環境になっていることを見ていただきました。
UR新千里東町団地の中層住棟は「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」の開始に伴い、外壁が再塗装されています。まち歩きの参加者からは、いい色だという感想が出されました。

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団地の中庭には、公園がもうけられています。公園に面した住棟の壁面には壁画が描かれています。C18棟の東側壁面の象、C22棟の西側壁面の女の子と猿のブランコ、C25棟の東側壁面の宇宙飛行士とスペースシャトルの壁画を見ながら歩いていきました。

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安場橋を渡って千里中央公園へ。南に歩いて「あほんだら獅子」へ向かいます。「あほんだら獅子」は1970年、千里ニュータウンの完成を記念して設置されたモニュメントの1つ。この場所は大阪の鬼門にあたるため、厄除けの鬼門払いのために設置されたもの。素材の石は、大阪城の石垣と同じものを使うということで、瀬戸内海から運ばれたという説明がありました。

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「あほんだら獅子」を出た後、安場池を見下ろせる場所へ。現在、安場池は安全のため周囲に作がめぐらされており、近づくことができませんが、ここからなら安場池を見下ろすことができます。
安場池では「千里まちあるきガイド・ボランティア養成講座」の方から説明。安場池はかつて上新田集落の人々のための農業用のため池でした。安場池は、ため池の中でも殿池(とのいけ)と呼ばれるもので、最も高いところにあり集落全体で管理するため池だったとのこと。

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千里中央公園の展望台へ。太陽の塔、日本一の高さのある観覧車(REDHORSE OSAKA WHEEL)、千里中央のタワーマンション、箕面の山並みなどが一望できるスポットです。

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展望台を降りた後、北広場を通り、桜の丘へ。木々も赤、黄色に色づきはじめています。この日は土曜で天気のよい日だったため、千里中央公園の北広場、すべり台では多くの人が遊んだり、過ごしたりしていました。ウォーキング、ランニングしている人もいました。
桜の丘では、毎朝6時半から200人ほどが参加するラジオ体操が行われているという紹介がありました。

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安場橋を渡ったところで、こぼれび通りの説明。こぼれび通りは歩車分離を徹底されるためにもうけられた歩行者専用道の1つで、千里中央と千里中央公園を東西に結びます。現在はアダプト・ロードとして住民らによって美化清掃活動が行われています(アダプト(Adopt)とは養子にするという意味。道路をに対して子どものように接するという意味があります)。

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こぼれび通りを通り、団地の集会所に戻りました。