対象を無目的に見ることから始まる研究
哲学者・批評家の東浩紀氏は、原発事故のあったチェルノブイリへの観光ツアーを開催されています。事故現場や被災地域の訪問に加え、事故処理作業員との対話、旅行前後のセミナーなど、「常識的には観光ではなく視察や研修と呼んだほうが...
哲学者・批評家の東浩紀氏は、原発事故のあったチェルノブイリへの観光ツアーを開催されています。事故現場や被災地域の訪問に加え、事故処理作業員との対話、旅行前後のセミナーなど、「常識的には観光ではなく視察や研修と呼んだほうが...
ダチケンゼミ編『足立孝先生生誕百周年記念論文集:人間・環境系からみる建築計画研究』(デザインエッグ社 2019年)に、「居場所と施設:非施設としての居場所の可能性」という文章を寄稿させていただきました。同じ大学研究室を出...
居場所に関する書籍、『まちの居場所、施設ではなく。:どうつくられ、運営、継承されるか』(水曜社, 2019年)が刊行されましたので、ご案内いたします。 田中康裕『まちの居場所、施設ではなく。:どうつくられ、運営、継承され...
居場所は、元々は物理的な位置を意味する言葉でしたが、1980年代になると学校に行かない・行けない子どもとの関わりで使われるようになりました。その後、居場所は様々な場面で使われ、居場所をキーワードとする地域の場所が開かれる...
先日(2018年12月1日(土))、仙台で開催された全国ホームホスピス協会の全国合同研修会〈暮らしの中で“死にゆく”こと〉に参加させていただきました。 ホームホスピスとは「病いや障がいがあっても最期までその人らしく暮らせ...
近年、特に高齢社会への対応という観点で「まちの居場所」(コミュニティ・カフェ、地域の茶の間、まちの縁側など)に注目が集まっています。 「まちの居場所」が抱える課題の1つに運営資金の獲得がありますが、その際、 行政からの補...
ネパール・マタティルタ(Matatirtha)村にある高齢者住宅「マタティルタ・オールデイジ・ホーム」(Matatirtha Oldage Home)のことをご紹介したことがあります。 マタティルタは、2016年から、ワ...
先日、「まちの居場所」と制度・施設についての記事を書きました。制度・施設は社会を成立させるために必要なものですが、時として制度・施設は人々振る舞いを抑え込んでしまう息苦しいものに感じてしまう。制度・施設との関係を考えると...
少し前、居場所(まちの居場所)について意見交換する機会がありました。 その際、次のような意見が出されました。「まちの居場所」は制度・施設から漏れ落ちたものをすくいあげる(制度・施設を補完する)動きとして生まれてきたものだ...
日本の高齢者施設について、少し前、次のような話を伺ったことがあります。高齢者施設は入居者のためのもので、施設が立地している地域の住民のものになっていない。もしも、高齢者施設が地域に開かれていれば、施設に入居した後も、その...