2009年7月から新千里東町の府営新千里東住宅(B棟)の集会所で「3・3ひろば(さんさんひろば)」という場所が開かれています。
先日、集会所の前を通りかかった時、同じ新千里東町の「ひがしまち街角広場」でボランティアをされている方に声をかけていただき、「3・3ひろば」にお邪魔することになりました。
「3・3ひろば」は毎月第2水曜日と第4金曜日、13時から16時まで、府営新千里東住宅の住民がボランティアで運営。府営住宅の集会所にテーブルを並べ、テーブルクロスを敷いて場所が作られており、コーヒーや紅茶が100円で提供されています。「3・3ひろば」の名前は、新千里東住宅の住所が「豊中市新千里東町3-3」であることから名付けらたものです。
地域新聞『ひがしおか」に次のように掲載されているように、「3・3ひろば」は、府営新千里東住宅が建替えという大きく変化を迎えたことから、住民同士が顔を合わせる機会を作ることが考えられて始められたものです。
「3・3ひろば」のオープン
府営新千里東住宅でも立て替え工事に向けて、8・9・21棟の皆さんが一時移転を始めています。
一人暮らしの方も多くなりました。時どきは、なつかしいお顔が集まってお茶をのみ、おしゃべりをしましょう。お茶・コーヒー・紅茶・カルピスなどボランティアの協力で、どれも100円で用意します。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
・・・(略)・・・
皆様のご協力、ご利用を心よりお待ちします。
(ボランティアのお手伝いもよろしくお願いしします。)
「3・3ひろば」有志一同
*『ひがしおか』第52号 2009年7月1日
なお、「3・3ひろば」は建替えが進んだ後も、新たに建築された集会所に場所を移して開催されています。
「3・3ひろば」は、大阪府の「ふれあいリビング」と似ています。
「ふれあいリビング」というのは、府営住宅に住む高齢者が住み慣れた住宅に少しでも長く暮らし続けることを支援するための場所として、2000年にオープンした「下新庄さくら園」を第一号として、現在、大阪府が府営住宅に順次開設している場所です。
新千里東町の「3・3ひろば」は、「ふれあいリビング」ではありませんが、狙いとすること、運営の方法、空間のしつらえなど共通する点も多く、同時代性を感じます。
地域の人々がふらっと気軽に訪れ、お茶を飲みながら、おしゃべりをすることのできる場所。そんな場所が、今、各地で求められ、同時多発的に生まれています。
(更新:2018年4月15日)