『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

さりげなく気遣いあう

140311-111541s

「居場所ハウス」は1月半ばから、月・火・金曜は女性のパートで、水・土・日曜はボランティアで運営しています。このうち、日曜のみ男性のボランティアで運営することが多くなっています(他の日は女性が当番をされています)。

3月のある日曜日。この日は男性のKさんが1人で当番をする日でしたが、Kさんのことを気にかけて、他の日にボランティアをされている方たちが様子を見に来られました。

「今日は俺が当番だから、誰も来ない」と言うKさんに、「1人だと寂しいんじゃないかと思って」とやって来た男性の方。「私、1人の時、誰も来ないと寂しいから」とやって来た女性の方。
Kさんの代わりにコーヒーを入れたり、キッチンの食器などを片付けに来てくださった女性の方。

「私も様子見に来たんですけど、色々な人が来てくれて」という言葉のように、この日はKさんを気にかけ、何人もの人が顔を出してくださいました。もちろん、みなKさんには「心配だから、様子を見に来た」などとは言いません。Kさんへのさりげない気遣いです。
みなKさんのこと、そして「居場所ハウス」のことを気にかけているんだというのが伝わってきた1日でした。