『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

「居場所ハウス」の日常の日々

2016年4月16日(土)、「居場所ハウス」では高台移転の方々らとの歓迎交流会を開催しました。天気に恵まれ、多くの人に来ていただいた歓迎交流会も無事に終わり、「居場所ハウス」にはまた日常の日々が戻ってきました。

歓迎交流会の翌日、4月17日(日)は暴風警報が発令されるほどの風雨に見舞われました。この日、小学生の女の子4人が遊びに来てくれました。お弁当をもって近くまで花見に来たけれど、雨が降ってきたから「居場所ハウス」に遊びに来たとのこと。
4人の女の子は、和室でクイズをしたり、ピアノを弾いたり、風船でバレーボール(?)をしたりして遊んでいました。「居場所ハウス」のメンバーが、ロフトの物置で遊んだら落ちて危ないよ、と注意される場面も。大船渡市末崎町には震災前には児童公園があったけれど、津波で児童公園がなくなってしまったという話を聞きます。小学校や中学校のグラウンドにある仮設住宅が撤去されるのはもう少し先のこと。4月16日(土)の交流歓迎会で行ったアンケートでは、暮らしの困り事として「末崎の子供達がのびのびと遊べるスペースが欲しいです」と書いていた参加者がいました。この言葉にも表れているように、今、町内には子どもたちが思いっきり遊べる場所がないのかもしれません。
メンバーの女性が、昼食を食べ終えた子どもたちに「お昼足りた? 煮しめ食べる?」と声をかけました。「煮しめって知ってる?」というメンバーに、「知らない」と返事する子どもたち。でも、メンバーが煮しめの入ったお皿を差し出すと、子どもたちは少し煮しめをつまんでいました。この日、子どもたちはお昼過ぎまで遊んでいきました。
子どもたちが和室で遊んでいるのを見て、「ここだと暴れても怒られないから。家に帰ったら怒られるだろうし」という話をするメンバーたち。もちろん限度はありますし、危険なことは注意せねばなりませんが、子どもたちが多少騒ぐぐらいなら… という大らかな雰囲気がよいなと思いました。

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4月19日(火)には歌声喫茶が開催されました。「居場所ハウス」に多くの人に来てもらう機会を作るためにと、メンバーの1人の提案によってスタートした集まり。2015年2月から毎月欠かさずに行われています。
得意な歌を1人ずつ歌って、周りの人はそれを聴くというカラオケではなく、みなで一緒に歌うことを大切にされています。参加者はカラオケの機械を使ったり、ピアノが弾ける人がいる時はピアノの伴奏にあわせて2時間ほどの歌を楽しんでおられます。
この日、新しい人が1人参加されたとのこと。チラシをみて、見学させて欲しいとやって来られたようですが、一緒に歌っておられたようです。こうやって「居場所ハウス」に来る人が少しずつ増えていけばと思います。

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食堂のメニューの検討も行っています。これまで毎週火曜は、メンバー手作りの焼き鳥丼を出してきました。焼き鳥丼に欠かせないのはネギですが、暖かくなってきたためネギが固くなってきたとのこと。そこで来月からは、焼き鳥丼に代わるメニューについて話をしています。
朝市などのイベントで販売している焼き鳥も、できあいのものを買って焼いているのではなく、メンバーが肉とネギを1つずつ串に刺した手作りのもの。朝市では1時間ほどで売り切れる人気商品です。最近では肉とネギを使ったねぎまを販売してきましたが、「肉だけの串は?」「ちょっと値段が高くなるけど手羽先の串もいいんじゃないの?」など色々なアイディアが出されています。

こうした日常の日々があるからこそ、大きな行事もより栄えるのだと思います。