BRT(Bus Rapid Transit=バス高速輸送システム)の気仙沼線・大船渡線が2016年度グッドデザイン賞の「グッドデザインベスト100」を受賞しました。
審査委員からは次のような点が評価されたとのこと。
東日本大震災の津波で被災した気仙沼線・大船渡線の鉄道敷を活用したBRT。復興の過程で地域の足の早期復旧のために導入されたが、従来より高い運行頻度、復興まちづくりの段階に応じた柔軟な路線・駅設定、鉄道とのシームレスな乗り換えを可能にするホーム設計など利点も多い。実績としてぼほ定時運行がなされている点も評価された。赤を基調としたハイブリッド車両はバリアフリーにも配慮されており、復興の途上にある地域に彩りを添えている。災害被災地に限らず、人口縮小する日本の地方都市で、鉄道か公共交通廃止かの二者択一ではなく、地域の足となる公共交通を維持していくためのひとつ選択肢を示した意義は大きい。今後は、鉄道とのダイヤ連携などさらなる利便性向上にも期待したい。
*グッドデザイン賞のウェブサイトより
なお、2016年8月30日に大船渡に上陸した台風10号の影響で、BRT大船渡線は下船渡駅(大船渡市)〜小友駅(陸前高田市)間の専用道を迂回運行していましたが、のり面調査が終了し、台風からちょうど1ヶ月が経過した明日(9月39日)から専用道での運行が再開されるようです。
BRTの気仙沼線/大船渡線が、2016年度の「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞しました。グッドデザイン金賞は、「グッドデザインベスト100」を受賞した中から特に優れたデザインと認められるものに贈られる賞です。
(更新:2016年10月28日)