『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

Ibashoネパールにて拠点となる場所を検討

2016年12月29日(木)、30日(金)、Ibasho/Ibasho Japanのメンバーらで、Ibashoネパールが活動するマタティルタ(Matatirtha)村を訪問し、村の方たちとのミーティング・ワークショップを開催しました。
今回の訪問の目的は、Ibashoネパールの拠点となる場所について、村の方からの考えを伺うこと。Ibashoネパールはまだ活動の拠点となる場所はありませんが、その時々で可能な活動を徐々に展開していくという考えで、農園、花壇での野菜、花の栽培、堆肥作りを行っていますが、拠点となる場所を確保するという計画があります。

2016年12月29日(木)は村の高齢者住宅(Matatirtha Oldage Home)にて、村の方との意見交換を行いました。普段、ミーティング・ワークショップは高齢者住宅の部屋を使っているのですが、ちょうど他にも来訪者があり部屋が使えなかったため、中庭での意見交換をすることに。

(少し話はそれますが、村の高齢者住宅(Matatirtha Oldage Home)には入居している高齢者だけではなく、村の方や支援者など多様な人々が日常的に出入りする場所になっています。高齢者施設が地域や外の世界から隔離されておらず、多様な人々が日常的に出入りする場所になっていることは大切なことだと思います)

中庭での意見交換の後、拠点となる場所の候補地をいくつか紹介してもらいました。1ヵ所目は学校と寺院に挟まれた土地、2ヵ所目は村の女性グループのメンバーが自分たちで建てた建物が建っている土地、3ヵ所目は広場に面した建物が建っている土地。3ヵ所目の土地に現在建っている建物は、2015年の大地震により1階部分の壁が崩れ落ちたようです。いずれかの土地に建物を新築するか、あるいは、既存の建物を耐震改修するかという計画。3ヵ所のうち、どの土地を拠点とする場所にしたいかは村で話し合って欲しいと伝え、この日の意見交換を終えました。

翌30日(金)、再び高齢者住宅を訪問し、村の方とのワークショップを行いました。
ワークショップを始める前、村の方から、拠点となる場所について、先日2番目に訪問した土地に建物を建てたいという報告がありました。このことは村の中で合意したとのこと。土地を紹介してくださった時点で、ある程度考えはまとまっていたように感じました。2番目に訪問した土地に決めた理由は、周りに多くの人が住んでおり、災害の時に避難しやすいからだとのこと。

ワークショップでは、参加された方に3グループに分かれてもらい、拠点となる場所の運営について、どのような活動を行いたいか、場所は何時から何時までオープンしているのか意見を出してもらいました。

次に拠点となる場所をどのような空間にしたいか、簡単な平面プラン/間取り図を描いてもらいました。村の方からはキッチン、収穫した野菜や作った手工芸品などを販売するスペースが欲しいなどの意見が。この時間帯には子どもたちも来てくれていたので、子どもたちにも平面プラン/間取り図を描いてもらうことに。子どもたちからは図書スペース、ダンスをするところ、コンピューターなどの意見。

この日のワークショップには村の高齢者、女性グループのメンバー、子どもたちが参加しましたが、ある高齢の男性から、これまで村では高齢者、女性、子どもが一同に介して話をすることはなく、このような機会を作ってくれたことを感謝しますという話がありました。
建物のスペースに限りがありますが、ワークショップで出された意見をなるべく汲めるように、これから建物を計画していくことになります。

なお、村の方からは、建物の登記などの事務的な手続きは自分たちで行うし、建物を建設する作業も手伝いたいという話がありました。村の方たちが、拠点となる建物を自分たちの場所だと認識するためには、その場所をどの土地に確保するかを自分たちで決めたり、建物を建設するプロセスに関わったりするというプロセスを経ることには大きな意味があると考えています。
この意味で、Ibashoプロジェクトとは、外部の支援者/専門家が建てた建物における活動ではなく、外部の支援者/専門家と村の人たちがともに建物を建設することも活動の一環だということになります。


(追記)その後の村の中での再度の話し合いで、Ibashoプロジェクトの拠点となる建物の敷地は、12月29日(木)に3番目に訪問した広場に面した建物が建っている土地になったという連絡がありました。現在、この土地を敷地として建物の計画を進めています。

(更新:2017年3月23日)