『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン再開発の光景@セルシー(2018年8月)

2018年6月18日(月)に発生した大阪府北部地震の影響を受け、千里中央の千里セルシーは営業が見合わされることとなりました。
その後、6月20〜21日にかけて実施された応急危険度判定の結果をふまえ、安全が確認された部分では一部店舗の営業が再開。一方、天井の落下、壁の剥落、ひび割れなどの被害が見られる部分は現在も立入禁止とされています。現在も立入禁止となっているのはセルシー広場、「2階貫通道路」(千里中央から新千里東町の長谷南橋へ抜ける通路)、4〜6階のフロア。

千里セルシーは耐震強度が十分でないことから取り壊され、隣接する千里阪急と一帯で再開発されることが発表されていますが、大阪府北部地震の影響を受けたため立入禁止が解消されることなく、このまま取り壊されるのではないかという話(噂話)もあるようです。

新千里東町は、こぼれび通り、もみじ橋通りという歩行者専用道路のネットワークにより歩車分離が徹底されており、車に合うことなく住区内を移動できます。
*住区内に歩行者専用道路の体系をもうけて歩車分離を徹底するという考え方は、泉北ニュータウン多摩ニュータウンをはじめその後の各地のニュータウン開発に採用されていくことになります。

新千里東町では、千里セルシーの「2階貫通道路」も歩行者専用道路のネットワークの一部を構成。これまで意識することなく歩いていましたが、地震の影響で通行禁止となり、迂回が必要になったことから、歩行者専用道路の体系の有難さを改めて実感させられます。