千里ニュータウン新千里東町で、空き店舗を活用して運営されているコミュニティ・カフェ「ひがしまち街角広場」は、8月11日(土・祝)から8月19日(日)までお盆休みとのことです。
先日訪れた際に、8月13日(月)〜8月18日(土)の5日間のみ「×」と書かれたカレンダーを見かけ、深読みかもしれませんが、「ひがしまち街角広場」が実現してきたこととして次の2つを感じました。
1つは、毎日運営され続けている場所であること。
「ひがしまち街角広場」は週6日、11時〜16時まで運営されているため(定休日は日曜・祝日・第4土曜)、お盆の実質的な休みは8月13日(月)〜8月18日(土)の5日間だけになります。
高齢の方を中心とする住民がボランティアで週6日の運営を担当するかたちで、2001年9月30日のオープンから約17年間にわたって運営され続けてきた場所。最初の半年間のみ豊中市の社会実験として金銭的な補助を受けていましたが、社会実験が終わってから補助金は一切受けていません。
定休日以外であれば、行けばいつでも開いているという日常の場所であり続けてきたことは、「ひがしまち街角広場」が実現してきたことです。
もう1つは、お盆休みしか伝える予定がない、つまり、プログラムが提供されていないこと。
「ひがしまち街角広場」では4月の竹林清掃・地域交流会、10月の周年記念パーティー以外のプログラムはほとんど行われていません。そのため、来訪者に伝える必要のある特別なプログラムはありません。人々はプログラムに参加するのではない形で、「ひがしまち街角広場」に立ち寄っていることになります。
当初、「ひがしまち街角広場」は「みんなが何となくふらっと集まって喋れる、ゆっくり過ごせる場所」を実現するために開かれましたが、プログラムがなくても人々が訪れ続けていることからは、当初の狙いが的確であったことを改めて感じます。
先日訪れたのは15時半頃でしたが、8人の人が閉店のギリギリまで過ごしておられました。閉店10分ほど前に、ジュースをもう1杯と注文して、飲んで帰った方もいました。
現在、新千里東町近隣センターは移転・建替の計画が進められています。運営に活用してきた空き店舗がなくなるということであり、「ひがしまち街角広場」の運営は大きな岐路に立たされています。
こうした状況に対して「ひがしまち街角広場」をどう継承していけるかの検討も始められています。