居場所における世界の外との接点について(アフターコロナにおいて場所を考える-48)
世界の外との接点 哲学者の鷲田清一(1998)は、古い都会にあってニュータウンにないものとして、「大木と、宗教施設と、いかがわしい場所」の3つをあげています。3つに共通するのは「この世界の〈外〉に通じる入口や裂け目」だと...
世界の外との接点 哲学者の鷲田清一(1998)は、古い都会にあってニュータウンにないものとして、「大木と、宗教施設と、いかがわしい場所」の3つをあげています。3つに共通するのは「この世界の〈外〉に通じる入口や裂け目」だと...
「ソシオペタル」と「ソシオフーガル」 向かい合って座る電車の4人掛けのボックス席と、それぞれが別の方向を向いて座る背中合わせのベンチ。仲間同士で座った時に、どちらが会話しやすいかというと、当然、4人掛けのボックス席という...
シンガポール西部に南洋理工大学(Nanyang Technological University:NTU)という国立大学があります。南洋理工大学のキャンパスにある近代建築・現代建築をご紹介します。 南洋理工大学は、公共交...
2023年6月1日、JR小松駅に社会福祉法人・佛子園が運営する小松KABULET(カブーレ)がオープンしました。 小松KABULETは、改札口のすぐ前にあり、食べ物、飲み物が販売されていますが、必ずしも食べ物、飲み物を注...
先日、社会福祉法人・佛子園が運営する石川県輪島市の輪島KABULET(カブーレ)を見学させていただく機会がありました。 佛子園は1960年に発足。当初は、障害をもつ子どもの入所施設としてのスタートでしたが、近年は、人々が...
少し前、人々の姿が目に飛び込んでくる体験の意味について考えたことがあります。先日、社会福祉法人・佛子園が運営するいくつかの場所を訪れる機会があり、このことの意味について改めて考えました。 三草二木西圓寺 佛子園は1960...
先日、下の写真に映っている女性の行動はどのように記述できるかという議論をする機会がありました。「たたずむ」と記述するか、あるいは、「塔を見る」と記述するか、「ビニル袋を手に下げる」と記述するか。 ある方から、観察者がどう...
「居場所ハウス」に初めて来られた方が、十周年記念感謝祭の後片付けを終えて、スタッフらが休憩している様子を見て、「親戚の家」のようだと話されていました。 「親戚の家」という言葉を聞いて、これまで訪れた場所でも同じような表現...
新型コロナウイルス感染症が発生してから東京に行く機会がなくなりましたが、先日、打合せがあり久しぶりに東京に行く機会がありました。東京で行きたかったのが、江戸川区の「とぽす」(正式名称は「親と子の談話室・とぽす」)。198...
日本建築学会に投稿していた論文が掲載されました。 田中康裕「行動観察調査に関する基礎的考察:居方と日本語文法論から」・『日本建築学会計画系論文集』Vol.88 No.806 pp.1237-1248 2023年4月 この...