「いる」ことについて:「いる」と「する」の比較(アフターコロナにおいて場所を考える-55)
はじめに 2024年5月26日(日)、水戸市民会館で人間・環境学会(MERA)第31回大会シンポジウム「環境をつくる:子ども、遊び、現実」が開催されました。 ■環境をつくる:子ども、遊び、現実 本シンポジウムでは、「環境...
はじめに 2024年5月26日(日)、水戸市民会館で人間・環境学会(MERA)第31回大会シンポジウム「環境をつくる:子ども、遊び、現実」が開催されました。 ■環境をつくる:子ども、遊び、現実 本シンポジウムでは、「環境...
精神分析医の北山修が編集した書籍『共視論:母子像の心理学』(講談社, 2005年)を読みました。浮世絵には蛍、花火、しゃぼん玉など「同じ対象を共に眺めているように見える母子像が頻繁に登場する」。北山修(2005)は、「同...
日本建築学会に投稿していた論文が掲載されました。 田中康裕「『居合わせる』状況の記述に関する一考察:日本語文法論による『フィールドノーツ』の分析」・『日本建築学会計画系論文集』Vol.89 No.816 pp.208-2...
先日、下の写真に映っている女性の行動はどのように記述できるかという議論をする機会がありました。「たたずむ」と記述するか、あるいは、「塔を見る」と記述するか、「ビニル袋を手に下げる」と記述するか。 ある方から、観察者がどう...
日本建築学会に投稿していた論文が掲載されました。 田中康裕「行動観察調査に関する基礎的考察:居方と日本語文法論から」・『日本建築学会計画系論文集』Vol.88 No.806 pp.1237-1248 2023年4月 この...
居方における観察者 建築学者の鈴木毅は「人間がある場所に居る様子や人の居る風景を扱う枠組み」として居方という概念を提示しています。居方が提示された背景には、「人の居る情景の豊かさを表現」するための言葉や手法がなかったとい...
新しい街を訪れた時の楽しみの1つは公園、広場、市場(マーケット)、鉄道駅、街路などのパブリックな場所を訪れて、スナップ写真を撮影すること。わずかな滞在だけでその街を語ることは到底不可能ですが、これらのパブリックな場所には...
建築計画学の研究で用いられる調査方法として、行動観察調査(行動調査、マッピング調査などと呼ばれることもある)があります。ある場所で、どのような人々が何をしているのかを記録していく調査方法です。調査者が実際に現地を訪れて逐...
少し前のことになりますが(2022年4月8日)、千里ニュータウン新千里東町の「ひがしまち街角広場」を訪問しました。 「ひがしまち街角広場」は新千里東町の近隣センターの空き店舗を利用して、2001年9月30日にオープンした...
2000年頃から宅老所、コミュニティカフェ、地域の茶の間などが同時多発的に開かれるようになってきました。従来の制度・施設の枠組みでは十分に対応できない要求に対応するために開かれた場所で、これらの場所では居場所がキーワード...