『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

大船渡市末崎町の大田団地・門之浜湾の様子(2019年1月)

東日本大震災から間も無く8年になります。 大船渡市末崎町では、2018年3月末に全ての仮設住宅が閉鎖され、住宅の再建は着実に進んでいます。 ここでご紹介するのは、津波の被害を受けたエリアの最近の様子です。 門之浜湾に面した土地は、末崎町には珍しく平坦な土地で、大田団地という約250戸が建ち並ぶ新興住宅地になっていました(1971年5月に宅地分譲開始)。東日本大震災の津波により海側が大きな被害を受け、戸数は100戸以下になりました。 以前ご紹介したように旧・大田団地のエリアには東西に走る道路が建設。この道路は第二の防潮堤として機能することが期待されており、この道路を挟んで内陸側が居住区、海側は産業用地とされています。 内陸側の居住区では、津波を免れた住宅とともに、新たな住宅などの建物が何軒か建設されています。ただし、津波の被害を受けた土地では住宅の基礎や塀などがそのまま残されている土地もあり、津波の被害を伺うことができます。 海側の産業用地では大船渡市が誘致する「いわて銀河農園」(紫波町)のトマト工場の建設が進められており、躯体はほぼ完成しています。 以前ご紹介した通り、門之浜湾の防潮堤は既に完成しています。海面からの高さは12.8mの防潮堤です。