みえてはいるが誰れもみていないもの
最近読んだ本の話を。 詩人の長田弘氏の『アウシュヴィッツへの旅』です。このような文章が書かれています。 目のまえのなんでもないアンダルシアのごくありふれた村が、目のなかで、瞬くまに「嘆きのアンダルシア」の「ほろびかけた村...
最近読んだ本の話を。 詩人の長田弘氏の『アウシュヴィッツへの旅』です。このような文章が書かれています。 目のまえのなんでもないアンダルシアのごくありふれた村が、目のなかで、瞬くまに「嘆きのアンダルシア」の「ほろびかけた村...
少し前の新聞に、東京の台東区・文京区を舞台とする地域雑誌『谷中・根津・千駄木』(谷根千)の編集に携わってこられた森まゆみ氏へのインタビューが掲載されていました。 地域雑誌『谷中・根津・千駄木』(谷根千)は昨年8月に終刊し...
情報技術がますます進展する現代において、情報技術とリアルな空間がどのようにつながっていくかに興味を持っています。 最近見かけたのは、携帯型ゲーム機のニンテンドーDSによる「すれちがい通信」。 これは、ニンテンドーDSをも...
つぶやき、というと最近では「Twitter(ツイッター)」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、つぶやきを表わす「murmur」という英単語もあります。 この春、イギリスを訪れた時に、地域の歴史に関わる活動をされている...
子どもの頃、10円玉や100円玉など、硬貨の上にのせた紙の上を鉛筆でこすることで、硬貨の形や模様を浮かび上がらせる遊びをしたことがあります。 アートの用語では、このような技法は「フロッタージュ」と呼ばれるようで、フランス...
海外に行った時、お城、教会、博物館・美術館、テーマパークなどの観光地を巡るのも楽しいですが、地元の人たちも買い物をするマーケットを訪れるのも楽しみの一つです。写真に映っているレンガ造りの建物は、フィンランド・ヘルシンキに...
千里グッズの会は、「魅力ある街には魅力ある絵葉書がある」という思いをきっかけとしてスタートした集まりですが、多摩ニュータウンの歴史ミュージアムにも、「多摩ニュータウン今昔」という素敵な絵葉書がミュージアム・ショップで売ら...
近年、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をしばしば耳にしますが、社会学者の宮台真司氏がこの言葉について次のように指摘されているのを見かけました。 日本では、「ワーク・ライフ・バランスというと、仕事だけでなく趣味にも時...
「コラボ」での写真展は、小さな子どもから、お年寄りの方まで、本当にたくさんの方にお越しいただきました。 じっと写真を見つめておられるご高齢の方の姿を見ていると、若いときの自分を、写真に重ねて見ておられるのだなと感じました...
先日、水戸芸術館に行って来ました。建物は建築家の磯崎新氏の設計で、開館は1990年。 展示会だけでなく、広場もとてもよかったです。 写真のように、子どもたちが走り回ったり、親子がボール遊びをしたり、母親が赤ちゃんを散歩さ...