人々とともにする研究:ティム・インゴルド『人類学とは何か』を読んで
これまでいくつかのプロジェクトに関わらせていただきましたが、その際に忘れないようにしてきたのは、現場から学ぶということです。例えば、次のような文章を書いたことがあります。 「Ibashoプロジェクトに関わるにあたって常に...
これまでいくつかのプロジェクトに関わらせていただきましたが、その際に忘れないようにしてきたのは、現場から学ぶということです。例えば、次のような文章を書いたことがあります。 「Ibashoプロジェクトに関わるにあたって常に...
居場所に関する書籍、『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)が刊行されましたので、ご案内いたします。 田中康裕『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第...
建築計画学、環境行動論、環境心理学などの分野では、人間と環境の関係をどう捉えるかが重要なテーマとされてきました。人間・環境関係を理解する立場としては、環境決定論、相互作用論(Intaractionalism)、トランザク...
施設、特に高齢者施設や福祉施設では利用者、あるいは、これに敬称をつけた「利用者さん」という表現が日常的に使われています。このことは、「利用者さん」をキーワードとしてウェブサイトを検索すると、社会福祉法人や介護に関するペー...
臨床心理学者・東畑開人氏による『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』(以下、東畑開人(2019)と表記)を読みました。精神科デイケア、その中でも「居場所型デイケア」における「居場所型デイケア」における「いる」...
大学生の頃、「評価指標を作るのは研究ではない」という言葉を聞いたのを覚えています。研究であるかどうかの判断はできませんし、研究でなければ意味がないわけではないのはもちろんですが、この言葉が今でも記憶に残っています。 その...
京阪電車の橋本駅の南に、幕末に建設された楠葉台場跡があります。 台場とは、幕末に設置された砲台で、異国船への備えを目的とするため多くは海岸に建設されましたが、内陸に入った河岸に作られたのは楠葉台場と、淀川対岸に作られた高...
京阪電車の橋本駅(京都府八幡市橋本中ノ町)の西側は、かつて遊廓であり、現在でも遊廓だった建物が残されています。 江戸時代に整備された五街道の1つである東海道には53の宿場がありました(東海道五十三次)。東海道は日本橋(江...
トランザクショナリズム 建築計画学、環境行動論、環境心理学などの分野では、人間と環境の関係をどう捉えるかが重要なテーマとされてきました。 なぜこれが重要なテーマになるかと言えば、人間と環境の関係をどう捉えるかによって、生...
文には主語と述語があり、「~は」と「~が」が主語を表す。昔、国語の授業でこのように習いました。けれども、「~は」と「~が」はどう違うかについて納得できる説明を聞いたことがなく(覚えていないだけかもしれませんが)、例えば、...