居場所:要求への対応を理念の具体例とすることを通して理念が豊かになっていく(アフターコロナにおいて場所を考える-24)
居場所は、既存の施設では対応できない要求に対応するために同時多発的に開かれてきた場所です。人々の要求と機能の関係に注目すると、施設では、機能は要求に先行し、実現すべきものとしてあらかじめ設定れる。それに対して、居場所では...
居場所は、既存の施設では対応できない要求に対応するために同時多発的に開かれてきた場所です。人々の要求と機能の関係に注目すると、施設では、機能は要求に先行し、実現すべきものとしてあらかじめ設定れる。それに対して、居場所では...
コミュニティカフェ、地域の茶の間などの居場所の特徴の1つとして、当番と来訪者との関係が緩やかであることをあげることができます。 居場所では、その日の運営を担当する当番があらかじめ決められている。当番には、鍵の開閉をしたり...
2000年頃から宅老所、コミュニティカフェ、地域の茶の間などが同時多発的に開かれるようになってきました。従来の制度・施設の枠組みでは十分に対応できない要求に対応するために開かれた場所で、これらの場所では居場所がキーワード...
縁食と子ども食堂 「ひとりぼっちで食べること」を意味する孤食に対して、共食、つまり、「広義には、共同体の構成員で同じテーブルを囲んで食事すること」が対置されることがあります。こうした状況に対して、農業史と環境史を専門とす...
これまでいくつかのプロジェクトに関わらせていただきましたが、その際に忘れないようにしてきたのは、現場から学ぶということです。例えば、次のような文章を書いたことがあります。 「Ibashoプロジェクトに関わるにあたって常に...
居場所に関する書籍、『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)が刊行されましたので、ご案内いたします。 田中康裕『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第...
建築計画学、環境行動論、環境心理学などの分野では、人間と環境の関係をどう捉えるかが重要なテーマとされてきました。人間・環境関係を理解する立場としては、環境決定論、相互作用論(Intaractionalism)、トランザク...
施設、特に高齢者施設や福祉施設では利用者、あるいは、これに敬称をつけた「利用者さん」という表現が日常的に使われています。このことは、「利用者さん」をキーワードとしてウェブサイトを検索すると、社会福祉法人や介護に関するペー...
臨床心理学者・東畑開人氏による『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』(以下、東畑開人(2019)と表記)を読みました。精神科デイケア、その中でも「居場所型デイケア」における「居場所型デイケア」における「いる」...
大学生の頃、「評価指標を作るのは研究ではない」という言葉を聞いたのを覚えています。研究であるかどうかの判断はできませんし、研究でなければ意味がないわけではないのはもちろんですが、この言葉が今でも記憶に残っています。 その...